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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1902.00001
Seidel et al. (2019)
Hot Exoplanet Atmospheres Resolved with Transit Spectroscopy (HEARTS) - II. A broadened sodium feature on the ultra-hot giant WASP-76b
(トランジット分光で分解する高温系外惑星大気 (HEARTS) - II.超高温巨大惑星 WASP-76b の広がったナトリウムの特徴)

概要

高分散可視光分光観測は,地上から系外惑星の大気の特徴付けを行うための強力なツールである.ナトリウムの D 線は吸収断面積が大きく,このような観測で惑星大気の高層を研究するのに特に適している.

ここでは HEARTS での観測結果を報告する,HEARTS は系外惑星大気の分光サーベイを行うプロジェクトであり,惑星大気に対する恒星からの輻射の影響を調べるための高温のガス惑星の比較研究を行っている.

今回は,超高温のホットジュピター WASP-76b からの中性ナトリウムの検出について報告する.
この惑星を ESO の 3.6 m 望遠鏡に設置された HARPS 高分解能分光器を用いてトランジット観測した.合計で 175 のスペクトルを取得し,中性ナトリウムの吸収を繰り返し検出した.

0.75Å のパスバンドで 10.75σ の信頼度で 0.371 ± 0.034% の吸収が見られた.
ナトリウムの吸収スペクトル線はガウシアン形状をしており,半値全幅は 27.6 km s-1 であった.これは HARPS のスペクトルの線広がり関数よりずっと大きい (2.7 km s-1).観測されたこのスペクトル線幅の広がりは,この超高温ガス惑星の高層大気でのスーパーローテーションを反映していると推測される.

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