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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1910.07523
Chachan et al. (2019)
A Hubble PanCET Study of HAT-P-11b: A Cloudy Neptune with a Low Atmospheric Metallicity
(HAT-P-11b のハッブル PanCet Study:低金属量大気を持った雲の多い海王星型惑星)

概要

ウォームネプチューン (~800 K) である HAT-P-11b の 0.35-5 µm 波長の透過スペクトルについての,初めての包括的な研究を行った.

ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡を用いた 13 回の独立したトランジット観測から.過去に報告されていた 1.1-1.7 µm バンドパスでの分子の吸収特徴の他に,1.15 µm での異なる吸収特徴を検出し,また 0.95 µm での弱い吸収の特徴を検出した.これは,水もしくはメタン (あるいはその両方) の存在を示唆する結果である.

この惑星はほぼ平坦な可視光での透過スペクトルを持つことを見出し,また近赤外線では減衰された分子の吸収特徴を持つ.これは高高度の雲層を含んだ大気モデルと最もよく合うスペクトルである.

ハッブル宇宙望遠鏡での 0.35-1.7 µm の透過スペクトルをあわせた大気の復元を行い,大気の雲頂の圧力と金属量に強い制約を与えた.しかし,近赤外線の分子吸収バンドの強度を過小評価することなしに,比較的浅いスピッツァーでのトランジット深さを一致させることはできない.

この惑星のハッブル宇宙望遠鏡での透過スペクトルは,微物理雲モデルに基づく予測とよく一致する.フォワードモデルと復元モデルのどちらも,この惑星は比較的低い金属量の大気を持ち,これは太陽系の惑星に基づく傾向から予測されるものとは対照的な結果である.

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