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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:2003.04904
Chandler et al. (2020)
Cometary Activity Discovered on a Distant Centaur: A Non-Aqueous Sublimation Mechanism
(遠方ケンタウルス族で発見された彗星活動:非水揮発メカニズム)

概要

ケンタウルス族は,カイパーベルトとして知られる外部太陽系領域に起源を持つとされる小天体の集団である.不思議なことに,活発なケンタウルス族は尾やコマといった彗星のような特徴を示すが,これが起きるのは巨大惑星周辺という水が昇華するには低温すぎる軌道である.
1927年以降,活発な活動を示すケンタウルス族は 18 個のみが確認されており,活動のメカニズムはほとんど分かっていない.

ここでは,ケンタウルス族天体 2014 OG392 における活動の発見を報告する.過去の観測データと,Dark Energy Camera (Cerro Tololo Inter-American Observatory Blanco 4 m telescope),Inamori-Magellan Areal Camera & Spectrograph (Las Campanas Observatory 6.5 m Walter Baade Telescope),Large Monolithic Imager (Lowell Observatory 4.3 m Discovery Channel Telescope) での観測から.天体から 400000 km 離れた位置でのコマを検出した.また昇華過程と力学的な寿命の最新の解析から,二酸化炭素かアンモニア,もしくはその両方がこの天体と活発なケンタウルス族天体の活動を引き起こしている可能性が高いと示唆した

この天体は可視光では赤いが,二酸化炭素とアンモニアはこの波長領域ではスペクトル的に中間的であるため,赤みの原因となっている要因は不明である.

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