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さてパソコンを新しいのに変えて、おおかたはTimeMachineからのデータ移行でスムーズに引継ぎができたんですが、X11が入っていないから別途入れる必要があるなど、多少の作業は必要なだったというのが前回でした。

Dockのアイコンが「?」になっているものが「X11」と「Xcode」だったのですが、X11についてはMountain Lion以降のOSにはそもそも付属していないため、XQuartzを別途入れる必要があったのでした。
これ自体は知ってしまえばどうということはなく、XQuartzをダウンロードできるサイトに行ってインストーラをダウンロードし、インストーラを起動すれば無事解決しました。
そもそも、使えなくなった状態のX11のアイコンをクリックした時点で、XQuartzを別途ダウンロードする必要があるという案内が出てきました。親切設計。

次の問題は、同じく「?」アイコンになっているXcodeです。
こちらはクリックしてもうんともすんとも言わなかったので、自分でダウンロードサイトに行ってダウンロードすることにしました。

XcodeはApp Storeで無料で公開されているアプリなので、「Xcode ダウンロード」などで検索すれば容易に辿り着くことができます。
App StoreからのダウンロードなのでApple IDが必要になりますが、既に持っている人はそのIDで、持っていない人は新規にアカウントを作ってしまえばいいと思います。
今回は既にApple IDを持っていたので、それでサインインしてダウンロードしました。

こちらもインストーラをダウンロードして開き、指示に従っていけばダウンロード&インストール完了です。
「アプリケーション」の中にXcodeが入っていて、ちゃんと起動できるようになりました。
初回起動の時はライセンス条項への同意などの作業が必要になりますが、それを済ませば以前のように使用できます。
試しに元からあったhtmlファイルをXcodeで開いてみましたが、これまでと同様の画面が開きました。


これでとりあえずはひと段落かと思ったのですが、しばらくして別の問題が露呈しました。
それは、
gfortranやgccが使えない...!!

CやFortranでコードを書いてコンパイルする際に使っているgccやgfortranですが、なんとそれが使えなくなっていたのです。
これじゃ仕事にならないので困ったものです。

いろいろ調べてみましたが、Yosemiteアップグレード時にgfortranが使えなくなったという報告があちこちに散見される。
どうやらこれは誰もが通る道のようです。

いろいろと解決策を探して試した結果、ここのサイトの流れに沿って対応した結果、最終的に上手く行きました。

リンク先にある通り、まずはターミナルで
% xcode-select --install
と入力。
そうするとウィンドウが出てくるので、指示に従って「インストール」をクリックします。

一応先ほどXcodeはインストールしたばかりでしたが、いろいろと面倒なので紹介されてる手順に沿ってもう一度やり直すことにします。(つまり前半部分は徒労であった...)

続いてライセンス条項に同意します。(さっき同意したばっかりだけど...)
さっきと同じように、インストールしたXcodeを起動してライセンス条項に同意してもいいですが、せっかく紹介されてるのでコマンドラインからやってしまいます。
% sudo xcodebuild -license
と打って入力すると、ライセンス条項の説明が出てきます。
ちょっとうろ覚えですが、同意する場合は"agree"と入力しろというメッセージが出てきたので、言われた通りに入力します。

そのあとはMacPortsをインストール。
まずはダウンロードサイトに飛びます。
ここの「Quickstart」の項目にも説明が書いてありますが、手順1のXcodeとXcode Command Line Toolsをインストールする作業は既に終わっています。
2番目のライセンス条項への同意もさっき済ませました。

そのすぐ下に、
OS X 10.10 Yosemite
があるのでこれを選択します。
ここも同様にインストーラがダウンロードされるので、それを開いて指示に従ってインストールすればそれでOKです。

続いて次の手順として、
% sudo port install gcc49
をすればいいということになります。
順調であれば、このコマンドを入力すると無事gccがインストールされるんでしょうが、今回はなぜか以下のエラーメッセージが出てしまい、インストールできませんでした。
% sudo port install gcc49
Password: (ここはパスワードを入力)
sudo: port: command not found

Nooooo!!!
"sudo port"、こんなコマンドはありません、と怒られてしまいました。
ちゃんと手順を守ってやってきたのにどうしてだ...!!
これが実行できないとgccもgfortranも使えるようにならないではないか。

これでしばらく悩んだんですが、どう考えてもsudoが使えないということはあり得ないので、問題なのはportというコマンドの方であると。
そこで再びいろいろ検索してみた結果、このサイト
に辿り着きました。

バージョンを確認するために
% port -v
と打ってみると。
うまくいけばバージョンが表示されるはずですが、なんらかの原因でうまくいってないとエラーが出るはずです。
試してみると案の定以下のようになりました。
% port -v
port: Command not found.
やはりコマンドがありませんと怒られます。

そこで上のリンク先にあるように、絶対パスを入力してみると、
% /opt/local/bin/port -v
MacPorts 2.3.3
Entering interactive mode... ("help" for help, "quit" to quit)
おお、ちゃんとバージョンが表示されました。
(書いてあるように、"help"と入力すればヘルプが、"quit"とか"q"と入力するとこの画面は終わって元のコマンドラインに戻ります)

コマンドが無いとかなんとか喚いたわけですが、要するにパスが通っていなかったというわけです。
パスが通ってなけりゃそりゃ使えませんね..。

というわけで、パスを通してやるか、全部書いて実行してやればいいわけです。
なので以下のとおり入力しました。
% sudo /opt/local/bin/port install gcc49
そうするとコマンドライン上にいろいろ文章が出てきて、インストールが始まります。

これはしばらく時間がかかるので、そのまま放置しておきます。
参考にしたリンク先には、「マシンのスペックによるが、1時間以上掛かる場合もある。」とありましたが、今回は数十分程度で終わったように思います。

無事インストールが終わった後、もう一つのコマンドも入力してやると、次のようになります。
% sudo /opt/local/bin/port select gcc mp-gcc49
Password: (ここにパスワードを入力)
Selecting 'mp-gcc49' for 'gcc' succeeded. 'mp-gcc49' is now active.
これで無事にインストールが完了したはずです。

試しにCやFortranのプログラムをgccやgfortranでコンパイルしてみましたが、無事にコンパイルすることができました。
これでとりあえずのところはひと段落です。

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