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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1602.03331
Schmidt et al. (2016)
Early Mars volcanic sulfur storage in the cryosphere and formation of transient SO2-rich atmospheres during the Hesperian
(初期火星の氷圏への火山性硫黄の蓄積とヘスペリア代における一時的なSO2リッチな大気の形成)

概要

過去の研究 (Chassefière et al. 2013) において,火星の初期大気中に開放された火山起源の硫黄は,CO2 - SO2 クラスレートのかたちで氷圏 (cryosphere) に捕獲されている可能性を示した.

最大で ~ 1 bar の SO2 と同等の大量の硫黄がノアキス代 (Noachian) の氷圏に蓄積されている .また,後の二酸化炭素分圧の急激な低下により,ヘスペリア代 (Hesperian) に大気中に大量に放出されたと考えられる.これはヘスペリア代の地形に主に見られる硫酸塩鉱床の形成と関連しており,一方でノアキス代の地形には硫酸塩は無いか乏しい.

ここでは,硫黄粒子による小さい冷却効果や,全体的な温暖化効果の可能性について議論を行った.

ここれは,CO2 - SO2 クラスレートは,CO2 クラスレートの先在の蓄積の漸近的な増加を通じて形成されたという事を指摘した.また,SO2 リッチな氷圏上部のゆっくりとした形成に関係していると思われるプロセスについての議論も行った.

ヘスペリア代における突然の不安定化は,大気に 1000 ppmv もの SO2 を生成したと考えられる.またその効果は,表面温度を水の融点以上に保ち続けるのに貢献しただろうと考えられる.

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