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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1606.00848
Penev et al. (2016)
HATS-18 b: An Extreme Short--Period Massive Transiting Planet Spinning Up Its Star
(HATS-18b:中心星の自転を加速している極めて短周期の重いトランジット惑星)

概要

HATSouth ネットワークによる,系外惑星 HATS-18b の発見を報告する.

惑星は質量が大きく,また周期が短い.この系では,惑星の軌道と中心星の間の強い潮汐相互作用が存在することが示唆される.実際,中心星の HATS-18 の年齢と自転周期からは,中心星の自転周期が惑星によって加速されている可能性が指摘される

この系によく似た惑星系である HATS-19b の解析と合わせ,非常に大きなモデルの不定性を考慮した上でも,潮汐の大きさについて 6.5 < log10(Q*/k2) < 7 という制限を付けることが出来た.

パラメータ

HATS-18
等級:14.067
有効温度:5600 K
金属量:[Fe/H] = 0.280
質量:1.037 太陽質量
半径:1.020 太陽半径
光度:0.93 太陽光度
年齢:4.2 Gyr
距離:645 pc
自転周期:9.8 日
HATS-18b
軌道周期:0.83784340 日
質量:1.980 木星質量
半径:1.337 木星半径
軌道長半径:0.01761 AU
平衡温度:2060 K

自転周期と年齢

中心星は,年齢を考えると太陽と同程度の自転周期 (~ 30 日) であるはずである.しかし観測で判明した自転周期はそれよりも明らかに短い.これは,惑星軌道との相互作用によって中心星の自転が加速 (spin-up) されていることを示す.

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