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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1703.05338
Meru et al. (2017)
On the origin of the spiral morphology in the Elias 2-27 circumstellar disc
(Elias 2-27 星周円盤の渦構造の起源について)
ここでは,3 次元 smoothed particle hydrodynamics シミュレーション,輻射輸送のモデリング,ALMA での模擬観測,およびアンシャープマスキングを行った.これにより,観測されている円盤の特徴の起源として考えられる 3 つの可能性,1. 渦状腕の内側の天体,2. 渦状腕の外側の天体,3. 自己重力円盤 について検証した.
その結果,重力的に不安定な円盤である場合と,外側に天体が存在した場合の 2 つのケースは,観測と整合的な形状を再現できることが分かった.さらに,後者のケースにおいては,伴星は比較的重い惑星質量天体 (≦ 10 - 13 木星質量) であり,中心星から離れた位置 (300 - 700 AU の間) にあるとすると構造を再現出来ることが分かった.
そのため,Elias 2-27 は,現在重力不安定が進行中の円盤の初めての検出例の一つか,近い過去に分裂して重い伴星を形成した円盤の初めての検出例の一つであることが示唆される.
arXiv:1703.05338
Meru et al. (2017)
On the origin of the spiral morphology in the Elias 2-27 circumstellar disc
(Elias 2-27 星周円盤の渦構造の起源について)
概要
若い恒星 Elias 2-27 は,周囲に重い星周円盤を持っており,さらに 2 つの卓越した大規模渦状腕を持っていることが観測から分かっている.ここでは,3 次元 smoothed particle hydrodynamics シミュレーション,輻射輸送のモデリング,ALMA での模擬観測,およびアンシャープマスキングを行った.これにより,観測されている円盤の特徴の起源として考えられる 3 つの可能性,1. 渦状腕の内側の天体,2. 渦状腕の外側の天体,3. 自己重力円盤 について検証した.
その結果,重力的に不安定な円盤である場合と,外側に天体が存在した場合の 2 つのケースは,観測と整合的な形状を再現できることが分かった.さらに,後者のケースにおいては,伴星は比較的重い惑星質量天体 (≦ 10 - 13 木星質量) であり,中心星から離れた位置 (300 - 700 AU の間) にあるとすると構造を再現出来ることが分かった.
そのため,Elias 2-27 は,現在重力不安定が進行中の円盤の初めての検出例の一つか,近い過去に分裂して重い伴星を形成した円盤の初めての検出例の一つであることが示唆される.
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