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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1705.01553
Dosopoulou et al. (2017)
Roche-lobe overflow in eccentric planet-star systems
(軌道離心率の大きい惑星-恒星系でのロッシュローブオーバーフロー)

概要

多くの巨大系外惑星はロッシュ限界に近く,やや軌道離心率の大きな軌道を持つ.ここでは,このような惑星がロッシュローブオーバーフロー (Roche lobe overflow) によってどのような運命をたどるかについての研究を行った.

ここでのモデル化では,惑星の軌道離心率と惑星の自転の非同時性なども考慮する.弾道限界における損失した質量の軌道を計算するために,3 体計算を直接計算.そして考えられる帰結について調査した.

その結果,ラグランジュ点 L1 点を通過した質量が辿る結果として,3 種類の異なる結果を発見した.
(i) 惑星による自己降着
(ii) 恒星表面への直接衝突
(iii) 恒星の周りの円盤形成

の 3 種類である.

この 3 つのレジームについてパラメータサーチを行った.その結果,e ≦ 0.2 の低い軌道離心率では,惑星からの質量のオーバーフローはほとんどの系で円盤形成を起こす結果となった.また,高い軌道離心率を持つ軌道か逆行軌道の場合は,自己降着が唯一の可能性であった.

そのため,過去の研究でしばしば仮定されていた,惑星のロッシュローブを超えた質量はすぐに壊されて中心星に降着するという仮定は,常に有効ではないことが指摘される

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