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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1707.01997
Wahl et al. (2017)
Comparing Jupiter interior structure models to Juno gravity measurements and the role of a dilute core
(木星内部構造モデルとジュノーの重力測定の比較と低密度コアの役割)

概要

木星探査機ジュノー (Juno) によって,木星の低次の偶数次の重力モーメント J2 - J8 がこれまでにない精度で測定された.これによって,木星内部の密度分布とコア質量に対して重要な制約を与えることが出来た.

ここでは,水素・ヘリウム混合物の第一原理数値計算を元にした内部モデルの選定について報告する.

ジュノーによる観測と重力モーメント Jn を合わせるためには,木星半径の大部分にまで広がって分布している,淡いコアを持つというモデルが適していることが示された.特に,木星半径の 0.3 - 0.5 倍程度にまでコアが広がっているとするモデルが観測と良く合う

モデルによる予測は,モデルに用いる状態方程式に強く依存するものの,深い金属エンベロープでの重元素の enrichment は,浅い分子エンベロープ中での enrichment よりも大きい.

また我々は,木星のコアは 7 - 25 地球質量の重元素を含んでいると推定した

なお,ジュノーによる重力モーメントの測定値は,J2 = 14696.514 ± 0.272,J4 = -586.623 ± 0.363,J6 = 34.244 ± 0.236,J8 = -2.502 ± 0.311 である (Folkner et al. 2017).

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