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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1710.00924
Han et al. (2017)
OGLE-2016-BLG-0613LABb: A Microlensing Planet in a Binary System
(OGLE-2016-BLG-0613LABb:連星系中のマイクロレンズ惑星)
このイベントでは,2 つの焦線スパイクを持った典型的な連星レンズイベントの光度曲線を示したが,2 つスパイクの間の溝部分で不連続な特徴が見られた.この不連続な特徴は,連星レンズ天体が持つ惑星によって生成されたものだと結論付けた.
レンズ系のパラメータの解は,4 つが縮退している,この縮退は,マイクロレンズイベントのパラメータ推定でよく知られている wide/close planetary 縮退のペアによるものである.
これらのうち 1 つの解は,観測された光度曲線をあまりよくフィット出来ないため,解である可能性から除外した.残りの 3 つの解は,もっともらしい主星の質量は 0.7 太陽質量で,惑星はスーパージュピタークラスの質量である.
どの解の場合においても,惑星系は銀河円盤の中にあり,銀河バルジへの距離の半分程度の位置にある.しかしこれらの 3 つの解のうちの 1 つは,連星系の伴星は低質量の褐色矮星となり,相対質量比は 1:0.03:0.003 となる.他の 2 つの解は,連星の質量は同程度となる.この 2 つの解の縮退は,レンズ天体とソース天体の相対固有運動から示唆される,レンズ天体とソース天体が光学的に分解して観測できるようになる頃 (2024 年ごろ) に区別できるようになるだろう.
arXiv:1710.00924
Han et al. (2017)
OGLE-2016-BLG-0613LABb: A Microlensing Planet in a Binary System
(OGLE-2016-BLG-0613LABb:連星系中のマイクロレンズ惑星)
概要
OGLE-2016-BLG-0613 の重力マイクロレンズイベントの解析結果について報告する.このイベントでは,2 つの焦線スパイクを持った典型的な連星レンズイベントの光度曲線を示したが,2 つスパイクの間の溝部分で不連続な特徴が見られた.この不連続な特徴は,連星レンズ天体が持つ惑星によって生成されたものだと結論付けた.
レンズ系のパラメータの解は,4 つが縮退している,この縮退は,マイクロレンズイベントのパラメータ推定でよく知られている wide/close planetary 縮退のペアによるものである.
これらのうち 1 つの解は,観測された光度曲線をあまりよくフィット出来ないため,解である可能性から除外した.残りの 3 つの解は,もっともらしい主星の質量は 0.7 太陽質量で,惑星はスーパージュピタークラスの質量である.
どの解の場合においても,惑星系は銀河円盤の中にあり,銀河バルジへの距離の半分程度の位置にある.しかしこれらの 3 つの解のうちの 1 つは,連星系の伴星は低質量の褐色矮星となり,相対質量比は 1:0.03:0.003 となる.他の 2 つの解は,連星の質量は同程度となる.この 2 つの解の縮退は,レンズ天体とソース天体の相対固有運動から示唆される,レンズ天体とソース天体が光学的に分解して観測できるようになる頃 (2024 年ごろ) に区別できるようになるだろう.
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