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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1508.06696
Montalto et al. (2015)
Further constraints on the optical transmission spectrum of HAT-P-1b
(HAT-P-1bの可視光透過スペクトルへのさらなる制限)
Telescopio Nazionale Galileo (TNG)のDOLORES spectrographを用いて、地上からの分光測光観測を行った。
観測の結果、各波長でのトランジット深さから求めた平均の半径比 (惑星半径/主星半径)は、0.1159 ± 0.0005となった。
これは最近行われた近赤外線でのトランジットの観測結果と一致するものである。
しかし、同じく最近行われた可視光領域での観測と比較すると、4.4スケールハイト分だけ小さいという結果となった。
また、ナトリウムの広い吸収の青色側のエッジに対応するcut-offと、6180 -7400 Åでのより増加した吸収が見られた。
さらに、アルカリ金属による広い吸収線のwingの幅は、太陽組成で雲がない大気を仮定したモデルで得られるものよりも細いものであった。
従って、HAT-P-1bは可視光では部分的に晴れた大気を持つということが示唆される。
これまでの観測から報告されていたよりも、大気中の吸収源による吸収は穏やかであるということも示唆された。
arXiv:1508.06696
Montalto et al. (2015)
Further constraints on the optical transmission spectrum of HAT-P-1b
(HAT-P-1bの可視光透過スペクトルへのさらなる制限)
概要
HAT-P-1bの透過スペクトルへのさらなる制限をかけるための観測を行った。Telescopio Nazionale Galileo (TNG)のDOLORES spectrographを用いて、地上からの分光測光観測を行った。
観測の結果、各波長でのトランジット深さから求めた平均の半径比 (惑星半径/主星半径)は、0.1159 ± 0.0005となった。
これは最近行われた近赤外線でのトランジットの観測結果と一致するものである。
しかし、同じく最近行われた可視光領域での観測と比較すると、4.4スケールハイト分だけ小さいという結果となった。
また、ナトリウムの広い吸収の青色側のエッジに対応するcut-offと、6180 -7400 Åでのより増加した吸収が見られた。
さらに、アルカリ金属による広い吸収線のwingの幅は、太陽組成で雲がない大気を仮定したモデルで得られるものよりも細いものであった。
従って、HAT-P-1bは可視光では部分的に晴れた大気を持つということが示唆される。
これまでの観測から報告されていたよりも、大気中の吸収源による吸収は穏やかであるということも示唆された。
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