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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1805.09013
Namouni & Morais (2018)
An interstellar origin for Jupiter's retrograde co-orbital asteroid
(木星の逆行共軌道小惑星の星間起源)
ここではこの天体の安定な軌道の高精度な統計的研究を行い.2015 BZ509 は太陽系が形成された直後から現在の軌道状態にいたことを示す.
このことは,この天体は 45 億年前に太陽系外から飛来した恒星間物質を捕獲したものであることを示唆している.
惑星形成モデルでは,2015 BZ509 のように他の惑星と同一平面上の軌道にあり,同一平面のデブリ円盤と相互作用をしている惑星に対して,大きな軌道傾斜角を初期に持つ軌道を生成できないからである.そのような状況では,小惑星帯やカイパーベルト天体のように,低軌道傾斜角の軌道を持った小天体の集団が一般に形成される.
今回の結果は,より多くの太陽系外からの小惑星が,ほぼ極軌道で現在の太陽系内に存在していることも示唆している.
arXiv:1805.09013
Namouni & Morais (2018)
An interstellar origin for Jupiter's retrograde co-orbital asteroid
(木星の逆行共軌道小惑星の星間起源)
概要
最近発見された小惑星 (514107) 2015 BZ509 は,木星の軌道領域で,他の惑星とは逆行した軌道で太陽を公転しているのを発見された.ここではこの天体の安定な軌道の高精度な統計的研究を行い.2015 BZ509 は太陽系が形成された直後から現在の軌道状態にいたことを示す.
このことは,この天体は 45 億年前に太陽系外から飛来した恒星間物質を捕獲したものであることを示唆している.
惑星形成モデルでは,2015 BZ509 のように他の惑星と同一平面上の軌道にあり,同一平面のデブリ円盤と相互作用をしている惑星に対して,大きな軌道傾斜角を初期に持つ軌道を生成できないからである.そのような状況では,小惑星帯やカイパーベルト天体のように,低軌道傾斜角の軌道を持った小天体の集団が一般に形成される.
今回の結果は,より多くの太陽系外からの小惑星が,ほぼ極軌道で現在の太陽系内に存在していることも示唆している.
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