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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1808.01920
Macias et al. (2018)
Multiple rings in the transitional disk of GM Aurigae revealed by VLA and ALMA
(VLA と ALMA によって明らかにされたぎょしゃ座 GM 星の遷移円盤中の複数のリング)

概要

ソーラーアナログ (solar analog) であるぎょしゃ座 GM 星 (GM Aur) まわりの原始惑星系円盤の,ALMA の 0.9 mm 波長と VLA の 7 mm 波長でのダスト連続波観測を行った.

どちらの波長の画像でも,中心星から ~ 35 au の内側にある円盤の空洞を明確に分解することが出来た.さらに,ALMA による観測では ~ 250 au まで広がる暗い円盤の存在も明らかになった.

この観測結果を 2 つの方法でモデル化した.観投影された visibility への解析的フィットと,VLA,ALMA の観測結果だけではなくスペクトルエネルギー分布もフィットするような,物理的な円盤モデルの 2 つである.

デコンボリューションされた画像中では明白ではないが,VLA と ALMA の visibility は,半径 ~ 40 au と ~ 80 au の位置に存在する 2 つの明るいリング構造でのみフィットできる.物理モデルからは,この構造は大きなダスト粒子の蓄積や捕獲の結果であることが示唆される.おそらくは円盤中に 2 つの圧力極大が存在することによる.

その他のメカニズムによる可能性は否定できないものの,円盤中の複数のリングの存在は,形成中の惑星が円盤中の少なくとも 2 つのギャップを形成した可能性があることを示唆している.

最後に,今回の解析では,0.9 mm と 7 mm 波長での円盤内側の空洞は異なるサイズを示すことが示唆された.この違いは,7 mm では恒星の近傍領域で自由-自由放射が存在するか,あるいは空洞の縁において大きなダスト粒子のよりコンパクトな蓄積が存在することによって引き起こされている可能性がある.

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