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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1812.09264
Anderson et al. (2018)
The discovery of WASP-134b, WASP-134c, WASP-137b, WASP-143b and WASP-146b: three hot Jupiters and a pair of warm Jupiters orbiting Solar-type stars
(WASP-134b, WASP-134c, WASP-137b, WASP-143b と WASP-146b の発見:3 つのホットジュピターと太陽型星を公転するウォームジュピターのペア)
発見されたのは,やや明るい太陽型星の周りを公転する惑星である.WASP-137b, WASP-143b, WASP-146b は典型的なホットジュピターである.
WASP-134 は金属量豊富 ([Fe/H] = 0.40) な G4 星で,2 つの温暖な木星型惑星 WASP-134b と WASP-134c を持つ.WASP-134b のロシター効果の測定から,惑星の軌道は恒星の自転軸から -44 度傾いていることが判明した.
WASP-134 系は,短周期の巨大惑星の近くの軌道に別の巨大惑星が存在している希少な例である.高軌道離心率経由の惑星移動よりも,その場形成か円盤内の移動の方が,この系の形成シナリオとしてもっともらしいと考えられる.
有効温度:5574 K
半径:1.175 太陽半径
軌道離心率:0.1447
質量:1.412 木星質量
半径:0.988 木星半径
密度:1.47 木星密度
軌道長半径:0.0956 AU
平衡温度:953 K
恒星の自転軸と惑星の公転軸の成す角:−43.7°
軌道離心率:0.173
最小質量:0.70 木星質量
2 つの木星型惑星を持つ.WASP-134b はやや離心率が大きく,公転軸は恒星の自転軸から傾いている.また WASP-134c も離心率が大きい.
ホットジュピターやウォームジュピターが,その近くに別の巨大ガス惑星を持つという系は珍しい.この観点では,この系は HAT-P-46 系に類似している (Hartmen et al. 2014).ただし HAT-P-46 系では HAT-P-46b と c の検出が報告されているが,HAT-P-46c についてはさらなる視線速度のモニタリングが必要とされている.
存在が確定している中では,ホットジュピター/ウォームジュピターがさらなる巨大惑星を持つ系は 2 つ目の惑星は非常に遠方の軌道を持つものが多い.例えば HAT-P-17 系では,HAT-P-17c は軌道周期が 1610 日である (Howard et al. 2012).1 AU より近い距離にあることは希少である.
有効温度:6127 K
半径:1.52 太陽半径
軌道離心率:0
質量:0.681 木星質量
半径:1.27 木星半径
密度:0.333 木星密度
軌道長半径:0.0519 AU
平衡温度:1601 K
有効温度:6042 K
半径:1.013 太陽半径
軌道離心率:0
質量:0.725 木星質量
半径:1.234 木星半径
密度:0.382 木星密度
軌道長半径:0.0490 AU
平衡温度:1325 K
有効温度:5894 K
半径:1.232 太陽半径
軌道離心率:0
質量:1.11 木星質量
半径:1.228 木星半径
密度:0.604 木星密度
軌道長半径:0.0451 AU
平衡温度:1486 K
arXiv:1812.09264
Anderson et al. (2018)
The discovery of WASP-134b, WASP-134c, WASP-137b, WASP-143b and WASP-146b: three hot Jupiters and a pair of warm Jupiters orbiting Solar-type stars
(WASP-134b, WASP-134c, WASP-137b, WASP-143b と WASP-146b の発見:3 つのホットジュピターと太陽型星を公転するウォームジュピターのペア)
概要
WASP サーベイでの 5 個の惑星の発見について報告する.発見されたのは,やや明るい太陽型星の周りを公転する惑星である.WASP-137b, WASP-143b, WASP-146b は典型的なホットジュピターである.
WASP-134 は金属量豊富 ([Fe/H] = 0.40) な G4 星で,2 つの温暖な木星型惑星 WASP-134b と WASP-134c を持つ.WASP-134b のロシター効果の測定から,惑星の軌道は恒星の自転軸から -44 度傾いていることが判明した.
WASP-134 系は,短周期の巨大惑星の近くの軌道に別の巨大惑星が存在している希少な例である.高軌道離心率経由の惑星移動よりも,その場形成か円盤内の移動の方が,この系の形成シナリオとしてもっともらしいと考えられる.
パラメータ
WASP-134 系
WASP-134
質量:1.130 太陽質量有効温度:5574 K
半径:1.175 太陽半径
WASP-134b
軌道周期:10.1467583 日軌道離心率:0.1447
質量:1.412 木星質量
半径:0.988 木星半径
密度:1.47 木星密度
軌道長半径:0.0956 AU
平衡温度:953 K
恒星の自転軸と惑星の公転軸の成す角:−43.7°
WASP-134c
軌道周期:70.01 日軌道離心率:0.173
最小質量:0.70 木星質量
WASP-134 系の特徴
中心星 WASP-134 は金属量が豊富な恒星で,[Fe/H] = 0.40 である.2 つの木星型惑星を持つ.WASP-134b はやや離心率が大きく,公転軸は恒星の自転軸から傾いている.また WASP-134c も離心率が大きい.
ホットジュピターやウォームジュピターが,その近くに別の巨大ガス惑星を持つという系は珍しい.この観点では,この系は HAT-P-46 系に類似している (Hartmen et al. 2014).ただし HAT-P-46 系では HAT-P-46b と c の検出が報告されているが,HAT-P-46c についてはさらなる視線速度のモニタリングが必要とされている.
存在が確定している中では,ホットジュピター/ウォームジュピターがさらなる巨大惑星を持つ系は 2 つ目の惑星は非常に遠方の軌道を持つものが多い.例えば HAT-P-17 系では,HAT-P-17c は軌道周期が 1610 日である (Howard et al. 2012).1 AU より近い距離にあることは希少である.
WASP-137 系
WASP-137
質量:1.22 太陽質量有効温度:6127 K
半径:1.52 太陽半径
WASP-137b
軌道周期:3.9080284 日軌道離心率:0
質量:0.681 木星質量
半径:1.27 木星半径
密度:0.333 木星密度
軌道長半径:0.0519 AU
平衡温度:1601 K
WASP-143 系
WASP-143
質量:1.096 太陽質量有効温度:6042 K
半径:1.013 太陽半径
WASP-143b
軌道周期:3.7788730 日軌道離心率:0
質量:0.725 木星質量
半径:1.234 木星半径
密度:0.382 木星密度
軌道長半径:0.0490 AU
平衡温度:1325 K
WASP-146 系
WASP-146
質量:1.06 太陽質量有効温度:5894 K
半径:1.232 太陽半径
WASP-146b
軌道周期:3.3969440 日軌道離心率:0
質量:1.11 木星質量
半径:1.228 木星半径
密度:0.604 木星密度
軌道長半径:0.0451 AU
平衡温度:1486 K
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