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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1901.05523
Moore et al. (2019)
The Rotation-Disk Connection in Young Brown Dwarfs: Strong Evidence for Early Rotational Braking
(若い褐色矮星での自転と円盤のつながり:初期の自転減速の強い証拠)

概要

Upper Scorpius 星形成領域にある,褐色矮星と非常に低質量の恒星の自転周期をケプラー K2 で測定した.合わせて 104 個の天体の自転周期の測定を行った.Upper Scorpius 星形成領域の推定年齢に依存するが,このうち 1/3 が褐色矮星である.

自転周期の全サンプル中の中央値は 1.28 日であった.このうち,褐色矮星と思われる天体の自転周期の中央値は 0.84 日であった.

この自転周期のサンプルから,褐色矮星での初期の自転減速の証拠を見出した.これは,中心天体と周囲の円盤との相互作用によるものだと考えられる.
周囲に円盤を持った天体の自転周期の中央値は,持っていない天体よりも少なくとも 50% 長い

2 つの褐色矮星は ‘disk-locking' の直接の証拠を光度曲線中に示す.これは自転周期と似たタイムスケールで再帰的に現れる光度曲線のディップという形で見られる.

異なる年齢の褐色矮星の自転周期サンプルとの比較から,100万-1000万歳の間の自転周期の進化の途中で,自転の減速が必要があることは明らかである.数百万年にわたる固定された自転周期と,それに続く天体の収縮による自転の加速は,観測データと一致する.
若い褐色矮星は恒星と同じ自転の律速の影響を受けているが,それはおそらく初期条件によって決まる,より非常に高速の自転で始まっていると結論付けた.

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