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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1901.07040
Garhart et al. (2019)
Statistical Characterization of Hot Jupiter Atmospheres using Spitzer's Secondary Eclipses
(スピッツァー二次食を用いたホットジュピター大気の統計的特徴付け)

概要

スピッツァー宇宙望遠鏡を用いた,3.6, 4.5 µm での 36 個のトランジットするホットジュピターの 78 回の二次食深さの測定結果について報告する.これらのうち,27 個の惑星での結果は新しいものであり,この中には KELT-7b や WASP-87b,WASP-76b,WASP-64b といった強く輻射を受ける惑星を含む.
また,ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡での重要ターゲットである WASP-62b も含んでいる.

WASP-62b はやや軌道離心率があり,e cosω = 0.00614 と測定された.また HAT-P-13b と WASP-14b の軌道離心率を確認した.
残りの惑星はそれぞれ円軌道と仮定した場合と整合的だが,今回のサンプル中の軌道周期 1-5 日の範囲内で,軌道離心率が軌道周期に伴って増加する統計的な証拠を見出した

惑星の昼側の輝度温度からは,Cowan & Agol (2011) の手法に従って,アルベドと熱再分配に関する情報が得られる.
その結果,昼側の最大温度が ~2200 K を超える惑星は,アルベドがゼロで恒星の輻射の分布が昼側の半球に一様であるのと整合的であることが分かった

最も興味深い結果は,これらのホットジュピターの放射スペクトルと黒体放射の間の系統的な違いを検出したことである.観測された輝度温度の比,Tb(4.5)/Tb(3.6) は平衡温度に伴い 1 K あたり 98 ± 26 ppm 上昇した.これは今回の温度範囲 800-2500 K の全体に渡って見られる傾向である.
この広い温度範囲に渡って,輝度温度の比の傾向を予測している理論モデルは存在しない.これは,実際の惑星大気とモデルを比較した際の大気温度分布の構造的な違いに起因するものだと考える.

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