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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1901.10223
Salz et al. (2019)
Swift UVOT near-UV transit observations of WASP-121 b
(WASP-121b のスウィフト UVOT 近紫外線トランジット観測)

概要

近接ガス惑星は,その揮発性エンベロープを侵食しうる継続的な光蒸発にさらされている.現在,進行中の惑星大気からの質量放出が,いくつかの系で紫外線のスペクトル範囲でトランジット観測によって確認されている.

ここでは Neil Gehrels Swift Observatory (ニール・ゲーレルス・スウィフト) の Ultraviolet/Optical Telescope (UVOT) で,相対精度がおよそ 0.5% の測光が行えることを示し,またこれを用いて WASP-121b近紫外線 (200 - 270 nm) での初めてのトランジット観測について報告する.
この惑星は最も大きな部類の質量放出率があることが予測されているホットジュピターの一つである.

合計 3 回の観測で,軌道位相 0.85 - 1.15 をカバーした.
広帯域の近紫外線トランジット深さは 2.10 ± 0.29% と測定された.これは可視光線でのトランジット深さである 1.55% と整合的な値だが,近紫外線のデータは 1.9σ で可視光よりも 0.55% の超過吸収があることを示唆している.このような超過吸収は他には WASP-12 系で知られており,これらのホットジュピターはどちらも激しい値の質量放出を起こしていることが予測されている.

Cloudy シミュレーションを用い,濃い広がった大気中の Fe II の吸収線が,広帯域の近紫外線吸収を 0.5% の水準で引き起こせることを示した.

近紫外線の波長範囲には低電離度の金属の多数のスペクトル線があることから,この波長域は最も高温なガス惑星での光蒸発の重要なトレーサーになりうる.

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