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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1902.07944
Mallonn et al. (2019)
Low albedos of hot to ultra-hot Jupiters in the optical to near-infrared transition regime
(可視光から近赤外線遷移領域でのホットジュピター・ウルトラホットジュピターの低いアルベド)

概要

二次食の深さは,ホットジュピターの熱放射による光の成分と反射光による成分の両方の情報を含んでいる.もし惑星の昼側の大気が等温の場合,両者を分解することができる.

ここでは HAT-P-32b の 11 回の二次食の光度曲線を解析した.この光度曲線は,波長 0.89 µm の z’ バンドで得られているものである.その結果,この惑星の二次食深さは誤差の範囲内で非検出であり,-0.01 ± 0.10 ppm であった

温度逆転層が存在しない惑星大気モデルは,測定した惑星の放射スペクトルと一致しないという過去の報告を確認した.また,反射光成分には上限値を導出した.

惑星の幾何アルベドについても上限値を与え,97.5% 信頼度での上限値は 0.2 であった.これはこの惑星に対する初めてのアルベドの制約であり,また z’ バンドでのアルベドの測定は全ての系外惑星においてこれまでで初めてである

観測から,惑星の昼側には大きなサイズのシリケイト凝縮物の影響は見られないことが判明した.
また HAT-P-32b に対して行った z’ バンドでの幾何アルベドの制約について,過去のウルトラホットジュピター WASP-12b,WASP-19b,WASP-103b,WASP-121b の二次食観測に対して同じ手法を適用した.これらの値は,ホットジュピターからウルトラホットジュピターの遷移レジームにわたって一貫して,可視光から近赤外線で低い反射率を持つ.

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