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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1904.07255
Orosz et al. (2019)
Discovery of a Third Transiting Planet in the Kepler-47 Circumbinary System
(ケプラー47 周連星系での 3 番目のトランジット惑星の発見)

概要

トランジットする周連星惑星系はこれまでに 9 つが確認されており,そのうちケプラー47 系のみが複数の惑星を持つことが分かっている.
ケプラー47b (“inner planet”,内側の惑星) は 49.5 日周期で 3 地球半径,ケプラー47c (“outer planet”,外側の惑星) は 303.2 日周期で 4.7 地球半径である.

ここでは 3 番目の惑星 ケプラー47d (“middle planet”,中間の惑星) の発見を報告する.ケプラー47d は,軌道周期 187.4 日,7 地球半径である.

ケプラー47 系に中間の惑星が存在することで,これらの 3 惑星に対してより良い質量の制約を与えることが出来る.推定される質量は,1σ の範囲で,内側から 26 地球質量,7-43 地球質量,2-5 地球質量である.中間と外側の惑星は低密度で,それぞれ 0.68 g cm-3 未満と 0.26 g cm-3 未満である.

2 つの外側の惑星の軌道配置は “tightly packed” であり,一般的な惑星質量を想定した場合,その間の領域には安定な軌道を持つの他の惑星は存在できないと考えられる.

3 つの惑星の軌道は全て低軌道離心率で,ほほぼ同一平面上に存在する.そのため破壊的な惑星散乱を経て形成されたというシナリオには否定的で,原始惑星系円盤内での穏やかな移動を経た形成シナリオが好ましい.

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