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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1904.12818
Luque et al. (2019)
A planetary system around the nearby M dwarf Gl 357 including a transiting hot Earth-sized planet optimal for atmospheric characterisation
(大気特徴付けに適した地球サイズの高温トランジット惑星を含む近傍 M 矮星グリーゼ 357 周りの惑星系)

概要

Gl 357 (グリーゼ357) 周りのトランジットする地球サイズ惑星の検出について報告する.中心星は近傍の M2.5V 星であり,Transiting Exoplanet Survey Satellite (TESS) で得られたデータから発見された.

Gl 357b (TOI-562.01,グリーゼ357b) は,トランジットする高温な地球サイズの惑星で,平衡温度 531 K,半径は 1.17 地球半径,軌道周期は 3.93 日である.
CARMENES による詳細な恒星の視線速度測定,および HIRES,UVES,HARPS のアーカイブデータでも.3.93 日の周期性が検出され.惑星が存在することを確認した,また惑星質量は 1.63 地球質量と導出された.

Gl 357b による視線速度シグナルの他に,9.12 日周期の 2 番目の周期性も検出され,系内の 2 番目のトランジットしていない惑星候補 Gl 357c が存在することが示唆される.この惑星の最小質量は 3.59 地球質量である.

恒星は比較的非活発で,測光観測から求められた自転周期は 78 日である.

Gl 357b は,太陽系に 2 番目に近いトランジット惑星である
中心星が明るいことから,惑星大気のトランジット分光観測などの,将来的な調査の主要なターゲットとなり得る.また現時点で,ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡や地上の超大型望遠鏡群を用いた大気の特徴付けを行うのに最も適した地球型トランジット惑星である.

パラメータ

Gl 357
別名:L 678-39,TOI-562,TIC 413248763
スペクトル型:M2.5V
距離:9.444 pc
有効温度:3505 K
金属量:[Fe/H] = -0.12
質量:0.342 太陽質量
半径:0.337 太陽半径
光度:0.01591 太陽光度
Gl 357b
軌道周期:3.93056 日
質量:1.63 地球質量
半径:1.166 地球半径
密度:6.0 g cm-3
軌道長半径:0.034 au
平衡温度:531 K
日射量:地球の 13.1 倍
Gl 357c
軌道周期:9.1258 日
質量:3.59 地球質量以上
軌道長半径:0.085 au
平衡温度:335.7 K
日射量:地球の 2.11 倍

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