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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1912.06773
Wong et al. (2019)
TESS Phase Curve of the Hot Jupiter WASP-19b
(ホットジュピター WASP-19b の TESS 位相曲線)

概要

短周期トランジットホットジュピター WASP-19b の位相曲線を解析した.TESS の Sector 9 で取得されたデータを用いた.
この惑星は,可視光と赤外線波長の両方で位相曲線全体が観測されているトランジット系外惑星系としては,わずか 5 個のうちの 1 つである.

解析の結果,二次食の深さを 470 ppm と測定した.また,半振幅が 319 ppm の大気の明るさの強い変動シグナルを検出した.恒星直下点と,惑星昼側の輝度が最大になる点には有意なずれは検出されなかった.

また,夜側からの有意なフラックスも検出されなかった.これは,公開されているデータであるスピッツァー宇宙望遠鏡を用いたこの惑星の観測から導出された,夜側の有効黒体温度が 1090 K という測定結果の一致する.

二次食深さの過去の観測値と,今回の TESS のバンドパスでの測定値から,この惑星の二次食スペクトルの初めての大気復元を SCARLET コードを用いて行った.復元解析から,この惑星の昼側温度は 2240 K と整合的で,可視光の波長での幾何学的アルベドは 0.16 であり,TESS のバンドバスでは恒星の反射光が大きな寄与をしていることと,やや効率的な昼夜間の熱輸送の存在が示唆される.

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