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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:2001.02840
Socia et al. (2020)
Kepler-1661 b: A Neptune-sized Kepler Transiting Circumbinary Planet around a Grazing Eclipsing Binary
(ケプラー1661b:かすめるような食を起こす連星まわりの海王星サイズの周連星トランジットケプラー惑星)

概要

ケプラーの測光観測から,トランジットする海王星サイズの周連星惑星ケプラー1661b の発見を報告する.この惑星はおよそ 175 日周期で,軌道が歳差する周期はわずか 35 年である.この歳差によって軌道平面の向きが変化し,地球から見て惑星がトランジットする配置にある期間は全期間のうちわずか ~7% である.

ケプラーによって発見されたその他の周連星惑星と同様に,この惑星も安定半径の近くを公転している.惑星軌道は高温側のハビタブルゾーンの端に近い.

惑星はかすめるように食を起こす単線分光連星の周りを公転している.この連星はそれぞれ 0.84, 0.26 太陽質量のペアからなっており,連星の軌道はやや離心率を持ち (e ~ 0.11),周期は 28.2 日である.
この系は非常に若く,推定年齢は 10-30 億歳で,黒点による大きな変動を示す.

連星がかすめるような食をする軌道配置であるということは,この系は連星の傾斜角の変動に非常に敏感であることを意味し,これは食の深さの変化として現れる.恒星黒点は食の測光シグナルに混入するが,一般的な方法では偽の食のタイミングの変化を引き起こさない.かわりに,黒点は光度曲線の規格化を変化させ,そのため食の深さを変える.これは偽の食深さ変動を引き起こし,これは連星の軌道歳差運動に誤って帰結され得る.

パラメータ

ケプラー1661A
質量:0.841 太陽質量
半径:0.762 太陽半径
有効温度:5100 K
ケプラー1661B
質量:0.262 太陽質量
半径:0.276 太陽半径
有効温度:3585 K

連星周期:28.162539 日
軌道長半径:0.187 AU
軌道離心率:0.112
ケプラー1661b
質量:17 地球質量
半径:3.87 地球半径
密度:1.6 g cm-3
軌道周期:175.06 日
軌道長半径:0.633 AU
軌道離心率:0.057

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