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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:2001.06836
Bourrier et al. (2020)
Hot Exoplanet Atmospheres Resolved with Transit Spectroscopy (HEARTS) III. Atmospheric structure of the misaligned ultra-hot Jupiter WASP-121b
(トランジット分光で分解する高温系外惑星大気 (HEARTS) III.軸のずれたウルトラホットジュピター WASP-121b の大気構造)
まず軌道要素を更新し,中心星が大きく差動回転している可能性は否定される.
その後,reloaded Rossiter-McLaughlin 手法を用いて,惑星の大気からの寄与と,トランジットの弦に沿った恒星の表面のスペクトルの影響を分離した.その結果,大気中の金属に起因する吸収の特徴が,惑星の大気の縁領域にあることが判明した.これは鉄原子によるものである可能性が高い.
検出されたシグナルの速度幅は,潮汐固定された惑星の自転によって説明可能である.そのスペクトル線の青方偏移は,昼側から夜側への強い風をトレースしているか,あるいは惑星の熱圏の非等方的な膨張を見ている可能性がある.
arXiv:2001.06836
Bourrier et al. (2020)
Hot Exoplanet Atmospheres Resolved with Transit Spectroscopy (HEARTS) III. Atmospheric structure of the misaligned ultra-hot Jupiter WASP-121b
(トランジット分光で分解する高温系外惑星大気 (HEARTS) III.軸のずれたウルトラホットジュピター WASP-121b の大気構造)
概要
トランジットするウルトラホットジュピター WASP-121b の可視光の分光観測の解析について報告する.まず軌道要素を更新し,中心星が大きく差動回転している可能性は否定される.
その後,reloaded Rossiter-McLaughlin 手法を用いて,惑星の大気からの寄与と,トランジットの弦に沿った恒星の表面のスペクトルの影響を分離した.その結果,大気中の金属に起因する吸収の特徴が,惑星の大気の縁領域にあることが判明した.これは鉄原子によるものである可能性が高い.
検出されたシグナルの速度幅は,潮汐固定された惑星の自転によって説明可能である.そのスペクトル線の青方偏移は,昼側から夜側への強い風をトレースしているか,あるいは惑星の熱圏の非等方的な膨張を見ている可能性がある.
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