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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:2003.01224
Hofgartner et al. (2020)
Photometry of Kuiper Belt Object (486958) Arrokoth from New Horizons LORRI
(ニューホライズンズ LORRI によるカイパーベルト天体アロコスの測光)

概要

2019 年 1 月1 日に,ニューホライズンズが古典的カイパーベルト天体の (486958) Arrokoth (2014 MU69,アロコス) をフライバイした.この天体は,おそらくは探査機で探査された中では最も始原的な天体である.

観測結果から,アロコスの I/F が解析された.アロコスの幾何アルベドは,波長 550 nm で pV = 0.21 (+0.05, -0.04),610 nm では ~0.24 であった.
アロコスの幾何アルベドは,幾何アルベドが電波観測の結果に熱モデルをフィットすることで決定されている他の冷たい古典的カイパーベルト天体の中間値よりは大きいものの,それらの値の分布とは整合的である.そのためアロコスの幾何アルベドからは,この天体が冷たい古典的カイパーベルト天体の一員であるという,軌道及びスペクトル的な証拠が得られた.

アロコスの正反射率のマップと,半球アルベドのデータも提供する.アロコス表面の正反射率は場所によって違いがあり,610 nm では ~0.10 - 0.40 で,おおむねガウス分布に従う.アロコスの最も暗い領域と最も明るい領域は,地形的なくぼみと対応している.

アロコスの形状は二葉形状 (bilobe) であり,ふたつのローブは似た正反射率分布を持つ.どちらもガウス分布に近く,610 nm に極大を持ち,値は ~0.10 - 0.40 の範囲で,2 つのローブは同時に形成され一緒に進化したとする考えと整合的な結果である.アロコスの半球アルベドは入射角と場所の双方で大きく変化し,平均は 610 nm で 0.063 ± 0.015.ボンドアルベドは 610 nm で 0.062 ± 0.015 である.

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