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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1511.05601
Dragomir et al. (2015)
Rayleigh Scattering in the Atmosphere of the Warm Exo-Neptune GJ 3470b
(暖かい系外海王星型惑星 GJ 3470bの大気におけるレイリー散乱)

概要

GJ 3470bは、M型矮星まわりの暖かい海王星型惑星である。この惑星は、その他の大気透過光スペクトルが得られている小型の惑星と同様に、近赤外線から中間赤外線領域で平坦なスペクトルを示す。

最近、この惑星の大気中におけるレイリー散乱の存在を示唆する観測結果が報告されている (Nascimbeni et al. 2013)。レイリー散乱を示す大気の場合、可視光の領域では惑星の半径は波長の減少関数として観測される。

ここでは、GJ 3470bを多波長でトランジット観測を行った。その結果、強いレイリー散乱を検出した。これは過去の観測結果と整合的なものである。また、GJ 3470bは、大気中のレイリー散乱が検出された最も小さい惑星となった。

今回の結果と過去の結果を合わせて解釈すると、雲に覆われた水素・ヘリウム主体の大気が赤外線での吸収の特徴を隠すために赤外領域では平坦なスペクトルを示し、大気中のヘイズ (もや)が可視光領域での散乱を引き起こしているというのが、もっともらしいシナリオである。

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