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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1605.02507
Kislyakova et al. (2016)
On the ultraviolet anomalies of the WASP-12 and HD 189733 systems: Trojan satellites as a plasma source
(WASP-12 と HD 189733 系における紫外線の異常について:プラズマ源としてのトロヤ衛星)

概要

トランジットするホットジュピター WASP-12b と HD 189733b の紫外線トランジット観測における現象の説明として,新しいプラズマ供給源の可能性を提案する.ここで考えるのは,惑星のラグランジュ点 L4, L5 付近の tadpole 型軌道にいるトロヤ衛星の溶融した表面からの脱ガス物質である.
※注釈
"tadpole" は「オタマジャクシ」の意味で,ラグランジュ点付近で天体がとるオタマジャクシ状の軌道を指して "tadpole orbit" と呼んでいる.
WASP-12b の軌道では,岩石質のトロヤ衛星の表面に浅い溶岩層が形成される程度には十分高温となる.この場合,脱ガス物質のマグネシウムやカルシウムが系を覆うと考えられる.2 つのイオ (木星の衛星) サイズの天体からのマグネシウム,カルシウムの脱ガス速度は,それぞれ 2.2 × 1027 個 s-1,2.2 × 1026 個 s-1 と予想される.このトロヤ衛星からの脱ガスは,観測での Mg II h, k 線,Ca II h, k 線の欠乏を説明できる.

HD 189733b はやや低温であるため,限定的には可能である.

また,WASP-12b と HD 189733b のトロヤ衛星の軌道安定性について,惑星軌道と同一平面上の場合と傾いた軌道を保つ場合について調べた.この場合,通常の衛星の場合とは異なり,イオサイズのトロヤ衛星は系の寿命の間にわたって安定であることが分かった.






この場合,"トロヤ衛星" というより "トロヤ惑星" と言ったほうが良いような気がしますがどうなんでしょうか.

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