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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1612.01648
White et al. (2016)
1.3 mm ALMA Observations of the Fomalhaut Debris System
(フォーマルハウトのデブリ系の ALMA 1.3 mm での観測)
観測は感度 17 µJy で解像度は 0.28 arcsec (7.66 pc の距離で 2.1 AU に相当する) である.これはフォーマルハウトの主要なデブリリングのミリメートルサイズの粒子に対する,これまでで最も高解像度の観測である.
観測の結果,デブリリングは 130 AU 周辺に強く集中しており,ガウス分布に従っている.ミリメートルの spectral index は -2.62 に制限することが出来た.
この観測で検出された中心の光源は点源と区別の出来ないものであり,もっとも確からしいフラックスは 0.90 ± 0.12 mJy であった.この誤差には機器較正の不定性を含む.このことは,遠赤外線観測から存在が示唆されているどんな内側のデブリ構造も,中心付近からの放射にはわずかしか寄与していないということを示唆する.
さらに観測された恒星からのフラックスは,恒星の光球面の温度の黒体放射から外挿して予測される値の 70% 以下であった.この結果は,ミリ波における中心星起源の放射特性が正しく理解されない限りは,空間分解されていない内側のデブリの情報について完全に特徴づけることは出来ないという事を強く意味するものである.
arXiv:1612.01648
White et al. (2016)
1.3 mm ALMA Observations of the Fomalhaut Debris System
(フォーマルハウトのデブリ系の ALMA 1.3 mm での観測)
概要
ALMA Band 6 (1.3 mm/233 GHz) で,フォーマルハウトとそのデブリ円盤の観測を行った.観測は感度 17 µJy で解像度は 0.28 arcsec (7.66 pc の距離で 2.1 AU に相当する) である.これはフォーマルハウトの主要なデブリリングのミリメートルサイズの粒子に対する,これまでで最も高解像度の観測である.
観測の結果,デブリリングは 130 AU 周辺に強く集中しており,ガウス分布に従っている.ミリメートルの spectral index は -2.62 に制限することが出来た.
この観測で検出された中心の光源は点源と区別の出来ないものであり,もっとも確からしいフラックスは 0.90 ± 0.12 mJy であった.この誤差には機器較正の不定性を含む.このことは,遠赤外線観測から存在が示唆されているどんな内側のデブリ構造も,中心付近からの放射にはわずかしか寄与していないということを示唆する.
さらに観測された恒星からのフラックスは,恒星の光球面の温度の黒体放射から外挿して予測される値の 70% 以下であった.この結果は,ミリ波における中心星起源の放射特性が正しく理解されない限りは,空間分解されていない内側のデブリの情報について完全に特徴づけることは出来ないという事を強く意味するものである.
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