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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1612.01739
Staab et al. (2016)
SALT observations of the Chromospheric Activity of Transiting Planet Hosts: Mass Loss and Star Planet Interactions
(トランジット惑星を持つ恒星の彩層活動の SALT 観測:質量放出と恒星・惑星相互作用)

概要

ホットジュピターを持つ 4 つの恒星,WASP-43, WASP-51/HAT-P-30, WASP-72, WASP-103 の彩層活動を測定した.これは,恒星の近距離にいる天体 (ホットジュピターのような惑星) による恒星活動の異常を調べることを目的とした観測である.

それぞれの星において,Southern African Large Telescope (SALT) の Robert Stobie Spectrograph を用いて観測し,Mount Wilson Ca II H & K S-index を計算した.

WASP-43 の活動度は,他の似た年齢の恒星に比べて異常に高かった.また,測定された活動度は知られている主系列星の値の中でも最も高い部類であった.また WASP-103 も,系の年齢から期待される値よりも高いという暫定的な証拠を得た.
WASP-43 と WASP-103 では,恒星-惑星相互作用が Ca II H & K の core emission を大きくしている可能性がある

WASP-51/HAT-P-30, WASP-72 の活動度は異常に低かった.特に後者は主系列星と進化した星どちらのものより低かった.これは,惑星からの質量放出による恒星周囲での吸収が効いている可能性があるが,その他にも星間物質中での吸収も寄与する可能性がある.

短周期惑星を持つことが分かっている恒星のうち 4 分の 1 は,活動度が非常に低い.恒星・惑星間相互作用は観測される彩層活動度を上げ,また周囲にある物質による吸収は観測される彩層活動を下げる効果があるため,Ca II H & K の活動度は年齢の指標としては信頼性が低くなる.

惑星からの質量放出による吸収によって活動度が抑えられている系は,透過分光観測によって惑星の組成を探査するための良い対象である.

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