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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1612.03939
Suzuki et al. (2016)
The Exoplanet Mass-Ratio Function from the MOA-II Survey: Discovery of a Break and Likely Peak at a Neptune Mass
(MOA-II サーベイによる系外惑星の質量頻度関数:分布の変わり目と海王星質量でのピークと思われる構造の発見)
サーベイの感度を,「惑星・恒星質量比」,「射影した惑星・恒星の間隔をアインシュタイン半径で規格化したもの」の関数として決定した.
その結果,質量比の関数は単一のべき乗則ではなく,質量比 10^-4 あたりで傾きの変化があった.これは,中心星の質量の中央値 ~ 0.6 太陽質量に対して ~ 20 地球質量に対応する質量比である.
また,1474 回のアラートイベントのうち,MOA-II サーベイのデータのみでよく特徴づけられる,23 の明確な惑星のシグナルを検出.このサンプルの中での,質量比と間隔の分布は,broken power-law モデルでよくフィットできる.The unbroken power-law モデル (単一のべき乗則で表されるモデル) には不利な解析結果となった.
これらの結果は,スノーライン以遠の惑星のタイプとして,冷たい海王星型惑星が最も一般的であることを示唆する.
arXiv:1612.03939
Suzuki et al. (2016)
The Exoplanet Mass-Ratio Function from the MOA-II Survey: Discovery of a Break and Likely Peak at a Neptune Mass
(MOA-II サーベイによる系外惑星の質量頻度関数:分布の変わり目と海王星質量でのピークと思われる構造の発見)
概要
2007 - 2012 年までの MOA-II マイクロレンズサーベイでの重力マイクロレンズイベントから発見された惑星のシグナルの統計的な解析の結果を報告する.サーベイの感度を,「惑星・恒星質量比」,「射影した惑星・恒星の間隔をアインシュタイン半径で規格化したもの」の関数として決定した.
その結果,質量比の関数は単一のべき乗則ではなく,質量比 10^-4 あたりで傾きの変化があった.これは,中心星の質量の中央値 ~ 0.6 太陽質量に対して ~ 20 地球質量に対応する質量比である.
また,1474 回のアラートイベントのうち,MOA-II サーベイのデータのみでよく特徴づけられる,23 の明確な惑星のシグナルを検出.このサンプルの中での,質量比と間隔の分布は,broken power-law モデルでよくフィットできる.The unbroken power-law モデル (単一のべき乗則で表されるモデル) には不利な解析結果となった.
これらの結果は,スノーライン以遠の惑星のタイプとして,冷たい海王星型惑星が最も一般的であることを示唆する.
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