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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1702.02150
Gibson et al. (2017)
VLT/FORS2 comparative transmission spectroscopy II: confirmation of a cloud-deck and Rayleigh scattering in WASP-31b, but no potassium?
(VLT/FORS2 での透過光比較分光 II:WASP-31b での雲層とレイリー散乱の確認と,カリウムの非検出の可能性)

概要

Very Large Telescope (VLT) の FORS2 で,ホットジュピター WASP-31b の透過光分光観測を行った.2 回のトランジットを,400 - 840 nm の波長帯で観測した.
得られたトランジット光度曲線は,機器の系統の影響により破損しているが,この影響は白色光の光度曲線から導かれる共通モードを用いて除去することが出来た.

15 nm の波長ビンにおいて,トランジット深さの精度は ~ 140 ppm であった.ただし精度は波長によって大きく変わる.

今回の FORS2 の観測により,過去のハッブル宇宙望遠鏡 (Hubble Space Telescope, HST) の STIS での観測から示唆されていた,大気中の雲層の存在を確認した.
また,過去の HST/STIS のデータをガウシアンプロセスモデルを用いて再解析した.その結果,過去の測定と非常に良い一致を見せた.

惑星大気のスペクトルは,5300 Å 程度未満の短波長でのレイリー散乱の特徴を再現した.また,長い波長では雲層の存在を再現した.しかし FORS2 での観測では,過去の STIS を用いて検出されていた大きなカリウムの吸収の特徴は排除されたように思われる.HST/STIS のデータからは検出されたものの,その強度と有意性は低くなった (~ 2.5 σ).

今回の結果と過去の STIS でのカリウムの検出 (~ 4.3 σ) の差異は,地上観測による地球大気成分の混入の結果か,HST/STIS での狭いバンドでの特徴の不定性の過小評価によるものだと考えられる.

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