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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1507.03588
Wiktorowicz et al. (2015)
A Ground-Based Albedo Upper Limit for HD 189733b from Polarimetry
(地上からの偏光観測によるHD 189733bのアルベド上限)

概要

Lick天文台の3 m望遠鏡に設置されたPOLISH2を使用し、BバンドでHD 189733bの偏光観測を50夜行った。
この系外惑星は空間分解して撮像することはできないが、惑星が軌道を周回することに伴って偏光はオーダーで 10 ppm変動し、これを捉えることはできると予想される。

観測から、BバンドにおけるHD 189733bの幾何学的アルベド (geometric albedo)は Ag < 0.37という制限を得た。
これは、ハッブル宇宙望遠鏡のSTISを用いた、secondary eclipseの観測から得られた値、Ag = 0.226と矛盾しないものである(Evans et al. 2013)。
しかし、Ag = 0.61という大きいアルベド値を出したBerdyugina et al. (2011)の結果とは矛盾する。





系外惑星のアルベド観測は何例かありますが、観測精度の問題から結構ばらつきがあります。
ガス惑星の場合は雲の生成やその高度によってアルベドが大きく変わり、ホットジュピター程度の温度領域ではおおむねアルベドは低い値になる傾向があります。
今回のアルベドの上限値 0.37というのも、ホットジュピターのアルベド値は低いという傾向と一致していると言えそうです。









arXiv:1507.03588
Thalmann et al. (2015)
Optical imaging polarimetry of the LkCa 15 protoplanetary disk with SPHERE ZIMPOL
(SPHERE ZIMPOLを用いたLkCa 15の原始惑星系円盤の可視偏光観測)

概要

可視光 (590 - 890 nm)で、若い太陽類似星である LkCa 15まわりの遷移円盤直前段階の円盤 (pre-transitional disk)を始めて観測した。
結果、これまでは見えていなかった円盤ギャップの向こう側の検出に成功した。近赤外での撮像観測で予想されていた、中心からずれた散乱光でのギャップ構造を確認した。
しかし、ミリメートル干渉計で示唆されていた対称構造のギャップとは対立する結果となった。

また、初めて内側の円盤も分解し、~ 30 AU程度にまで広がっていることが分かった。
この新しい散乱光のソースは、原始惑星候補LkCa 15bによるシグナルだと考えらえていた光源に対する寄与であるかもしれない。

内側円盤は、内側限界の ~ 7 AU程度まで広がっていた。
SAM observation (Krans & Ireland 2012)による、LkCa 15bの軌道は ~ 16 - 21 AUであり、内側円盤の領域はこれとオーバーラップする。
しかし最新のHα観測結果は、惑星の存在を仮定するのがもっともらしい説明となる。


SPHERE: Spectro-Polarimetric High-contrast Exoplanet REsearch
ヨーローッパ南天天文台 (European Southern Observatory, ESO)の超大型望遠鏡 (Very Large Telescope, VLT)に設置されている装置。

ZIMPOL: Zurich IMaging POLarimeter

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