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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1703.08548
Shvartzvald et al. (2017)
An Earth-mass Planet in a 1-AU Orbit around a Brown Dwarf
(褐色矮星を 1 AU の軌道で公転する地球質量の惑星)

概要

スピッツァー宇宙望遠鏡と地上からの KMTNet による重力マイクロレンズ観測を組み合わせ,系外惑星 OGLE-2016-BLG-1195Lb を検出した.

この惑星は地球質量に近く (1.32 (+0.41, -0.28) 地球質量),中心星からの距離は 1.11 AU である.中心星は 0.072 太陽質量の超低温矮星であり,おそらくは褐色矮星である.これはマイクロレンズ惑星の中では最も低質量なものである.この系までの距離は 4.20 kpc と推定された.

この惑星は,銀河バルジそのものではなく,銀河円盤の中にある銀河バルジ中におけるスピッツァー宇宙望遠鏡の “Galactic distribution” 惑星の中の 3 番目のケースであり,惑星の分布の偏りの存在をほのめかす結果となった.

これまでの,重力マイクロレンズによる惑星の発見,超低温矮星 TRAPPIST-1 まわりの 7 個の地球サイズ惑星の発見,若い褐色矮星周りの円盤の検出,および今回の結果からは,超低温矮星の周りのこのような惑星は一般的であることが示唆される.そのため今回の結果は,低質量の原始惑星系円盤の下限における褐色矮星と惑星系の両方の形成にヒントを与える可能性がある.

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