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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1705.04460
Delisle et al. (2017)
Spin dynamics of close-in planets exhibiting large TTVs
(大きな TTV を示す近接惑星の自転の力学)

概要

コンパクトな軌道配置を持つ複数惑星系での,近接惑星の自転進化についての研究を行った.

近接惑星の自転周期はしばしば,潮汐散逸の影響で公転周期と同期していると仮定される.ここでは,惑星-惑星間の擾乱の影響でこれらの惑星の自転周期は非同期状態になるか,もしくはカオス的な状態になり得ることを示す.とりわけ,トランジット時刻変動 (transit timing variation, TTV) は惑星の自転の力学を研究するのに良い探査対象である.なぜなら,どちらも惑星の平均視黄経の擾乱によって支配されるからである.


このモデルを,KOI-227b とケプラー88b に適用した.これらは,どちらも強い TTV が観測されている系である.また,これらの 2 つの惑星の自転進化の数値シミュレーションを行った.その結果,KOI-227b については非同期自転が可能で,ケプラー88b は自転はカオス的になり得ることが分かった.

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