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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1707.04262
Talens et al. (2017)
MASCARA-1 b: A hot Jupiter transiting a bright mV=8.3 A-star in a misaligned orbit
(MASCARA-1b:明るい V=8.3 の A 型星をずれた軌道でトランジットするホットジュピター)
早期型の恒星の周りをトランジットするホットジュピターの多くは,惑星の公転軸と恒星の自転軸が揃っていないことが分かっていて,これはこれらの惑星の形成と軌道移動の歴史を反映していると考えられている.
MASCARA-1b の平均密度は 1.5 ± 0.9 g cm-3 で,平衡温度は 2570 K であった.これまで見つかっているホットジュピターの中でも最も高温の部類の一つである.
この系を他の惑星系と比較すると,WASP-33 系に類似している.しかし中心星は WASP-33 とは異なり,delta-Scuti 型変光 (たて座デルタ型変光) を示さない.そのため,今後の観測による大気の特徴付けに適していると考えられる.
MASCARA は,南北の 2 箇所に装置が設置.北は La Palma に位置しており,科学観測は 2015 年から開始した.
年齢:1.0 Gyr
有効温度:7554 K
質量:1.72 太陽質量
半径:2.1 太陽半径
質量:3.7 木星質量
平衡温度:2570 K
軌道周期:2.148780 日
軌道長半径:0.043 AU
射影された傾斜角:69.5°
arXiv:1707.04262
Talens et al. (2017)
MASCARA-1 b: A hot Jupiter transiting a bright mV=8.3 A-star in a misaligned orbit
(MASCARA-1b:明るい V=8.3 の A 型星をずれた軌道でトランジットするホットジュピター)
概要
Multi-site All-Sky CAmeRA (MASCARA) によって発見された,初めての系外惑星 MASCARA-1b について報告する.この惑星は,V バンド等級が 8.3 等級と明るく,高速で自転する (射影した自転速度 > 100 km s-1) A8 星の周りを,2.148780 日周期で公転するホットジュピターである.惑星の質量と半径はそれぞれ,3.7 木星質量,1.5 木星半径であった.早期型の恒星の周りをトランジットするホットジュピターの多くは,惑星の公転軸と恒星の自転軸が揃っていないことが分かっていて,これはこれらの惑星の形成と軌道移動の歴史を反映していると考えられている.
MASCARA-1b の平均密度は 1.5 ± 0.9 g cm-3 で,平衡温度は 2570 K であった.これまで見つかっているホットジュピターの中でも最も高温の部類の一つである.
この系を他の惑星系と比較すると,WASP-33 系に類似している.しかし中心星は WASP-33 とは異なり,delta-Scuti 型変光 (たて座デルタ型変光) を示さない.そのため,今後の観測による大気の特徴付けに適していると考えられる.
MASCARA について
明るく早期型の恒星まわりでのトランジット惑星の探査には観測バイアスが存在し,これらの恒星の周りでは少数の惑星しか発見されていなかった.このパラメータ空間のギャップを埋めるため,等級が 4 - 8.4 の間のすべての恒星の探査を行うことが MASCARA を用いたサーベイ観測の目的である.MASCARA は,南北の 2 箇所に装置が設置.北は La Palma に位置しており,科学観測は 2015 年から開始した.
パラメータ
MASCARA-1
別名:HD 201585, HIP 104513年齢:1.0 Gyr
有効温度:7554 K
質量:1.72 太陽質量
半径:2.1 太陽半径
MASCARA-1b
半径:1.5 木星半径質量:3.7 木星質量
平衡温度:2570 K
軌道周期:2.148780 日
軌道長半径:0.043 AU
射影された傾斜角:69.5°
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