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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1507.08256
Petigura et al. (2015)
Two Transiting Earth-size Planets Near Resonance Orbiting a Nearby Cool Star
(低音度星周りの共鳴に近い2つの地球サイズトランジット惑星)

概要

EPIC-206011691の周りに2つの小さい惑星を検出した
中心星のEPIC-206011691は、等級が 9.4、スペクトルタイプが M0の矮星で、太陽系からの距離は 65 pcである。
これらの惑星は、NASAのケプラー宇宙望遠鏡を用いたK2 missionのキャンペーン3で観測された。

中心星と惑星の半径比はそれぞれ 2.60%、3.15%である。
中心星を近赤外線でフォローアップ観測して中心星の特徴を決定した。
その結果、中心星の有効温度は 4043 K、金属量は [Fe/H] = -0.11 dex、0.60太陽半径、 0.64太陽質量、 0.086太陽光度であることが判明した。年齢は 1 Gyr以上である。

中心星の半径と半径比から、惑星の半径はそれぞれ 1.59地球半径、1.92地球半径と判明した。
この値は、高密度の岩石主体の惑星と、低密度の惑星+分厚いエンベロープの領域にまたがるものである。

2つの惑星の周期はそれぞれ 9.33414日、15.50120日であり、比が 1.6624と、5:3平均運動共鳴に近い値になっている。
この惑星のTTVは地上の望遠鏡で検出可能だろう。

惑星は内側がEPIC-206011691b、外側がEPIC-206011691cで、軌道長半径はそれぞれ 0.0731 AU、0.1026 AUであり、表面の平衡温度の推定値は 500 Kと 420 Kである。










arXiv:1507.08070
Gloria et al. (2015)
Using the chromatic Rossiter-McLaughlin effect to probe the broadband signature in the optical transmission spectrum of HD 189733b
(有色のロシター効果を用いたHD 189733bの透過スペクトル中の広帯域の特徴の探査)

概要

有色のロシター効果を用いてHD 189733bのトランジット観測から待機中でのレイリー散乱を測定した。
結果、広帯域の透過スペクトルの特徴を効果的に測定可能であることが判明した。

ロシター効果の振幅は惑星の実効的なサイズに依存する。大気の寄与という観点からは、これは観測の波長による。

ここでは、 400-700 nmのHARPSデータを解析した。
視線速度のtime seriesを、白色光と、 50 nm幅の6つのビンに分割して解析した。

結果、2.5σで透過スペクトルにスロープを検出した。
これがレイリー散乱起源によるもので、恒星活動によるものではないとすると、温度は 2300 Kとなり、先行研究と矛盾しない結果となった。

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