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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1712.08845
Boehler et al. (2017)
The complex morphology of the young disk MWC 758: Spirals and dust clumps around a large cavity
(若い円盤 MWC 758 の複雑な形態:渦状腕と大きな空洞まわりのダストクランプ)

概要

ALMA を用いて,若い Herbig Ae star (ハービッグ Ae 星) MWC 758 まわりの円盤を角度分解能 0.1” - 0.2” で観測した.取得したデータは,波長 0.88 ミリのダスト連続放射と,13CO,C18O の J=3-2 放射のラインの画像からなる.

ダスト連続放射は,半径 40 au 程度の大きな空洞によって特徴づけられ,またその内側には歪んだ軽い円盤が存在する可能性がある.

外側の円盤は半径 42 au と 82 au の位置に明るい放射クランプを示し,それらは方位角方向に広がって二重のリング構造を形成している.輻射輸送モデルと観測結果の比較からは,これら 2 つの放射の極大はダストの面密度のの局所的な増大に対応していることが示唆され,南側のクランプでは 2.5 倍,北側では 6.5 倍と推定される.

温度をトレースすることが出来る 13CO の光学的に厚いピーク放射と,円盤の中心平面を探査できるダストの連続放射は,過去に近赤外線での観測で円盤表面に検出されていた 2 つのスパイラル構造が存在することを示す.
しかし,ダスト連続放射で見られるスパイラル構造は,より大きな半径方向へ数 au シフトしており,スパイラル構造の 1 つは南側のダストクランプを横切る形をしている.

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