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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1802.01702
Granados Contreras & Boley (2018)
The Dynamics of Tightly-packed Planetary Systems in the Presence of an Outer Planet: case studies using Kepler-11 and Kepler-90
(外側の惑星が存在する状況下での密集した惑星系の動力学:ケプラー11 とケプラー90 を用いたケーススタディ)

概要

密集した内側惑星系 (systems with tightly-packed inner planets, STIPs) の動力学,観測可能性と安定性に対して,未検出の外側巨大惑星が与える影響についての調査を行った.ここでは,永年理論と合成永年周波数スペクトルを用いた,惑星軌道の直接数値計算を用いた.

STIPs が存在する,ケプラー11 系とケプラー90 系をサンプルとして,発見済みの惑星とほぼ同一平面上にある木星型惑星の擾乱天体を,軌道長半径を 1 - 5.2 au までの範囲で変化させて数値計算を行った.

その結果,外側の擾乱天体は大部分の軌道配置において,歳差周波数の変化を除けば内側の惑星系の進化に対して影響を与えないことが分かった.しかし部分的には,外側の惑星によって永年離心率共鳴を起こして軌道不安定を招くような軌道配置がある.

ケプラー90 系では,外側の擾乱天体が永年相互作用を通じて,ケプラー90b と c の軌道をその他の惑星から ~ 16° 傾けるような軌道距離の範囲があることが分かった.この配置ではケプラー90 系は安定である.従ってこのような永年共鳴は,観測されているトランジット惑星の多重性 (どれだけの個数の惑星がその系内に存在しているか) に影響する可能性がある.

また,合成された近日点歳差と交点歳差の周波数を永年理論と比較し,惑星間の強い相互作用の存在を示す主周波数間のずれを見出した (トランジット時刻変動を示す系と一致する).

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