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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1508.04795
Bjoraker et al. (2015)
Jupiter's Deep Cloud Structure Revealed Using Keck Observations of Spectrally Resolved Line Shapes
(スペクトル的に分解されたラインの形からの木星内部の雲構造について)

概要

木星大気中における、圧力領域 2 - 6 barの間の重要な雲のオパシティが存在する領域での圧力の決定手法を提案する。
解析に用いたのは Keck 2 telescopeに設置されたNIRSPECによって2014年3月11日に得られたデータである。

ここで使用するのは、
a) フラウンホーファー吸収線の強度 → 反射した太陽光と熱放射の日を決める
b) 重水素化メタン (CH3D)の、圧力によって広がったライン形状 → 雲の場所を決める
である。
太陽光と木星の熱成分の 5 μmスペクトルの両方の高度領域を制限するために、輻射輸送モデルを用いた。

結果、木星のほぼ全ての緯度において、上層に雲が存在する場合でも、熱成分は深い領域での雲構造を制限するのには十分に大きい事がわかった。
輻射輸送のモデルによると、North Equatorial BeltとSouth Equatorial Belt中のホットスポット (Hot Spots)は、2 barよりも深い所では典型的には不透明な雲を持たない。

南緯32度に位置するSouth Tropical Zone (STZ)は、4 - 5 barの間に不透明な雲頂を持つ。
熱化学モデルによると、この雲の成分は水である。

また、South Equatorial BeltのホットスポットとSTZ中での水の鉛直分布についても制限を与えた。
ホットスポットは 4.5 bar未満の圧力領域では非常に乾燥しており、これはガリレオプローブによる水の分布の観測結果をフォローする。
STZは、4 - 5 barの間の雲頂より上の領域では飽和した水の分布を持つ。

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