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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1803.06187
McDonald & Kerins (2018)
Pre-discovery transits of the exoplanets WASP-18 b and WASP-33 b from Hipparcos
(ヒッパルコスからの系外惑星 WASP-18b と WASP-33b の発見前のトランジット)

概要

位置天文衛星ヒッパルコス (観測期間 1989 年 - 1993 年) の測光データ中から,WASP-18b と WASP-33b のトランジットを再発見した.またデータ中には,HAT-P-56b と HAT-P-2b の暫定的なトランジットの検出も見られた.

これらのデータを元に,WASP-18b と WASP-33b の新しい天体暦を導出した.

WASP-18b に対しては暫定的な (~ 1.3 σ) 軌道崩壊が測定されたが,その軌道崩壊の割合から示唆される潮汐の Q 値は 5 × 105 と小さく,惑星の生存時間が 106 年未満と短すぎる値になってしまうため,測定値は間違っているか精度が悪い可能性がある.

WASP-33b では軌道崩壊の兆候は検出されず,潮汐の Q 値として 2 × 105 という下限値を与えた.

両惑星において,公開された天体暦中の不定性は過小評価されているように思われる.WASP-18b の軌道周期の導出における不定性は,もし現在のこの惑星の天体暦がよく決定された場合,大きく減らすことが出来る.

背景

位置天文衛星ヒッパルコスは,1989 年から 1993 年まで運用され,120000 個の太陽近傍星を,数ミリ等級の精度で広帯域測光観測を行った.

HD 209458b と HD 189733b のトランジットは,ヒッパルコスの過去の測光データ中からも発見されている (Robichon & Arenou 2000,Hebrard & Lecavelier Des Etangs 2006).ここでは,その他の系外惑星のトランジットがヒッパルコスのデータ中に含まれていないか,アーカイブデータの調査を行った.

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