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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1803.09864
McNeill et al. (2018)
Constraints on the Density and Internal Strength of 1I/'Oumuamua
(オウムアムアの密度と内部強度への制約)
この天体が発見されて以降,測光観測と分光観測による調査が行われている.
測定された光度曲線の変化の振幅と,それを元に推定された自転周期から,オウムアムアの密度の推定を行った.形状が三軸楕円体だと仮定すると,平均密度が 1500 - 2800 kg m-3 とすると観測と一致し,天体の形状を保つための大きな凝縮力は必要ではない.
また,位相角効果を考慮し,天体表面の特性による光度曲線への影響も考慮した上で,天体のアスペクト比は (6 ± 1):1 が最も可能性が高いと判断した.この細長い形状は依然として異例な値ではあるものの,これまでになされた他の推定よりは小さい.
arXiv:1803.09864
McNeill et al. (2018)
Constraints on the Density and Internal Strength of 1I/'Oumuamua
(オウムアムアの密度と内部強度への制約)
概要
2017 年 10 月 19 日に,Panoramic Survey Telescope and RapidResponse System (Pan-STARRS 1) によって 1I/'Oumuamua (オウムアムア) が発見された.この天体は過去に発見された全ての小天体とは異なり,軌道離心率が 1.0 を大きく超える値を持っていることが判明しており,この天体が太陽系外の星間空間に起源を持つことを示唆している.この天体が発見されて以降,測光観測と分光観測による調査が行われている.
測定された光度曲線の変化の振幅と,それを元に推定された自転周期から,オウムアムアの密度の推定を行った.形状が三軸楕円体だと仮定すると,平均密度が 1500 - 2800 kg m-3 とすると観測と一致し,天体の形状を保つための大きな凝縮力は必要ではない.
また,位相角効果を考慮し,天体表面の特性による光度曲線への影響も考慮した上で,天体のアスペクト比は (6 ± 1):1 が最も可能性が高いと判断した.この細長い形状は依然として異例な値ではあるものの,これまでになされた他の推定よりは小さい.
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