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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1807.11920
Weber et al. (2018)
Supermassive Hot Jupiters Provide More Favourable Conditions for the Generation of Radio Emission via the Cyclotron Maser Instability - A Case Study Based on Tau Bootis b
(非常に重いホットジュピターはサイクロトロンメーザー不安定を介した電波放射の生成のためのより良い状況を提供する - うしかい座タウ星b を基準にしたケーススタディ)

概要

どのようなコンディションにおいて非常に重いホットジュピターが電波放射のソース領域を維持できるか,またこの電波放射がその惑星系の外にいる観測者まで伝播できるかどうかについて調査を行った.

うしかい座タウ星b 的な惑星 (非常に重いホットジュピター,5.84 木星質量,1.06 木星半径) を念頭に置いたケーススタディを行った.ただし惑星の軌道長半径は 0.046 - 0.2 AU までの範囲に位置しているものを想定した.

このような重い惑星では,強い重力と効率的な輻射冷却のため,高層大気はほとんど静水圧平衡の状態にあり,外圏底 (exobase) は惑星に非常に近い状態になる.そのため,電波観測のための良い候補となり得る.木星に関してもこれと似た状況が期待される.つまり,磁気圏の空洞全体が外向きに動力学的に流れる電離圏プラズマによって満たされている状態と比べて,外圏底と磁気圏界面の間の減衰したプラズマ密度で満たされている領域が存在する.

従って,これまでに研究された HD 209458b や HD 189733b などの古典的なホットジュピターとは異なり,非常に重いホットジュピターは電波観測の観点からは一般的に良い観測対象であると考えられる.

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