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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1808.00406
Folsom et al. (2018)
Characterisation of the HD 219134 multi-planet system I. Observations of stellar magnetism, wind, and high-energy flux
(HD 219134 複数惑星系の特徴付け I.恒星の磁気活動,恒星風と高エネルギーフラックスの観測)

概要

HD 219134 は複数の惑星を持つ恒星である.これまでに 7 つの惑星候補の存在が報告されており, このうち 2 つの最も短周期の惑星は岩石質の 4-5 地球質量惑星と推定される.ここではこの惑星系の同時多波長観測について報告する.

Observatoire du Pic du Midi の Narval spectropolarimeter を用いて中心星を観測した,

ゼーマンドップラー観測で,恒星の磁場の大規模構造の特徴付けを行った.その結果,平均強度 2.5 G の弱いポロイダル磁場を発見した.これらのデータから,この恒星の自転周期が 42 日であることを確認し,また差動回転の証拠も発見した.

ハッブル宇宙望遠鏡の STIS の Lyα の観測から,恒星風の質量放出率が測定され,太陽の半分ほどである,10-14 太陽質量/年と推定された.

また中心星に最も近い惑星のトランジット測光観測を,近紫外線波長で観測した.Mg II h&k 共鳴線を Astrosat で観測した.その結果,観測波長では検出可能な吸収は検出されなかった,これにより,この波長でのトランジット深さに対して 3% という上限値を与えた,これにより,巨大なマグネシウム雲が 9 惑星半径よりも大きく広がって存在している可能性は否定された.

最後に,中心星の高エネルギーフラックス分布を推定した.その結果,惑星は 100 - 912 Å を積分した値として 500 erg s-1 cm-2 の高エネルギーフラックスを受けていると推定される.

今回の結果は,この恒星の詳細な同時観測による特徴付けである.またこれらは,高エネルギーの恒星フラックス,恒星風,そしてこれらが 2 つの短周期惑星に与える影響を正確にモデル化するのに必要な要素を与える.これについては,このシリーズの 2 番目の論文で紹介する.

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