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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1808.07055
Wong et al. (2018)
Comment on "Gravitational waves from ultra-short period exoplanets"
(『超短周期系外惑星からの重力波』へのコメント)
ここでは彼らの解析を再考し,現在の既知の系外惑星系からの重力波は LISA によって検出可能では無いと結論付ける.
LISA の観測時間として 4 年間を仮定した場合でも,観測可能な系として挙げられている 3 つの超短周期惑星系のうちの 1 つである GP Com b (かみのけ座GP星b) について,検出のためにはその系の特徴についてのより良い情報と,LISA の反応および銀河由来のノイズの両方のより慎重なモデリングが必要になるだろう.
とはいえ,LISA による系外惑星からの重力波検出の可能性は,電磁波での観測では制約するのが難しい力学的な特性 (例えば,質量,離心率,傾斜角と距離) を得ることが出来るため,今後の研究対象として十分興味深い.
arXiv:1808.07055
Wong et al. (2018)
Comment on "Gravitational waves from ultra-short period exoplanets"
(『超短周期系外惑星からの重力波』へのコメント)
概要
最近 Cunha et al. (2018) により,系外惑星からの重力波の検出可能性について再考察が行われ,3 つの超短周期惑星系からの重力波は LISA で検出可能だという主張がされている.ここでは彼らの解析を再考し,現在の既知の系外惑星系からの重力波は LISA によって検出可能では無いと結論付ける.
LISA の観測時間として 4 年間を仮定した場合でも,観測可能な系として挙げられている 3 つの超短周期惑星系のうちの 1 つである GP Com b (かみのけ座GP星b) について,検出のためにはその系の特徴についてのより良い情報と,LISA の反応および銀河由来のノイズの両方のより慎重なモデリングが必要になるだろう.
とはいえ,LISA による系外惑星からの重力波検出の可能性は,電磁波での観測では制約するのが難しい力学的な特性 (例えば,質量,離心率,傾斜角と距離) を得ることが出来るため,今後の研究対象として十分興味深い.
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天文・宇宙物理関連メモ vol.956 Cunha et al. (2018) 超短周期系外惑星からの重力波の検出可能性