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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1809.09914
Borgniet et al. (2018)
Extrasolar planets and brown dwarfs around AF-type stars. X.The SOPHIE northern sample. Combining the SOPHIE and HARPS surveys to compute the close giant planet mass-period distribution around AF-type stars
(AF 型恒星まわりの系外惑星と褐色矮星.X.SOPHIE の北天のサンプル.AF 型星まわりの近接巨大惑星の質量-周期分布を計算するための SOPHIE と HARPS サーベイ)

概要

中心星の質量がその周囲を公転する巨大惑星の特性に与える影響は,未だに完全には理解されていない.
太陽より重い主系列星は,視線速度サーベイでの惑星探査は比較的行われていない.これは,従来の視線速度測定では,これらの恒星の特性が隠されてしまうことが原因である.

ここでは, AF 型主系列星 (※注:スペクトル型が A 型・F 型の主系列星) の周囲の,恒星に近接した軌道 (最大で 2 au 程度まで) を持つ,巨大惑星と褐色矮星の特徴付けを目標にしたサーベイの結果について報告する.また,AF 型星周りの惑星を,異なる質量を持つ恒星周りの惑星の集団と比較した.

オート・プロヴァンス天文台 (Observatoire de Haute-Provence) の 1.93 m 望遠鏡に搭載された SOPHIE 分光器を用いて,125 個の AF 型主系列星を観測し,検出された準恒星伴星の特徴付けを行った.
また,SOPHIE サーベイと,類似した性質を持つ HARPS サーベイの結果を合わせて,巨大惑星と褐色矮星の存在度を計算した.


サーベイの結果,スペクトル型が F5-6V の恒星である HD 16232 と HD 113337 の 2 つの既知の惑星系に関して新しいデータを提供した.

HD 113337 系では,既知の惑星より遠方の軌道を公転する二番目の巨大惑星によって誘起されたと思われる,追加の視線速度変動が報告された.

またその他の系において,大きな振幅を持った視線速度変動,あるいは長周期の視線速度変化を検出した.今回の観測対象の中で,計 15 個の連星,もしくは重い準恒星伴星が検出された.


SOPHIE あるいは HAPRS,もしくはその両方によって観測された 225 個の観測ターゲットから,AF 型の恒星周りの 2 - 3 au 以内に褐色矮星が存在する頻度を 4% 未満と推定した.また,木星質量天体が 2 - 3 au 以内 (軌道周期 1000 日未満) に存在する頻度は 3.7% と推定した,なおこの数値は,1.5 太陽質量未満の AF 型星に対しての推定値である.

1.5 太陽質量以上の AF 型星周りについては,存在頻度は 6% 以下という上限値を与えた.さらに,軌道周期 10 日未満の巨大惑星については,存在頻度はそれぞれ 3% 未満と 4.5% 未満と推定された.

今回の結果は,FGK 星周りで報告されている巨大惑星の存在頻度と整合的であり,また形成モデルで予測されている,巨大惑星の軌道周期の恒星質量に伴う増加の可能性とも整合的である.

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