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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1509.05689
Mawet et al. (2015)
Discovery of a low-mass companion around HR3549
(HR 3549周りの低質量の伴星の発見)
この恒星はスペクトル型がA0Vで、WISEの22 μmでの観測でwarm excessが検出されており、デブリ円盤を持つ天体である。
VLTの補償光学を用いた赤外線カメラであるNAOS-CONICAを用いて、LバンドでHR 3549Bを撮像した。
候補天体は2013年1月に初めて検出され、固有運動の観測などから確定したのが2015年1月である。
観測から、主星と伴星の投影された距離はおよそ 80 AU、位置角は 157°であった。
従って、デブリ円盤の内縁である ~ 10 AUよりは十分外側に位置する天体である。
系の年齢の推定から、モデルを用いて質量を推定した結果、15 - 80木星質量を言う値を得た。これは褐色矮星の質量領域である。
今回発見された天体は、主星との大きな質量比を持つ、褐色矮星欠乏領域に発見された例のひとつである。
また、褐色矮星と"warm"なデブリ円盤が同時に存在していることが確認された例であり、恒星未満の質量を持つ伴星の形成メカニズムに対する、興味深い経験的な制約を与えることが出来ると考えられる。
直接撮像で、(おそらくは)褐色矮星である天体が発見されたという報告論文です。
これまでの褐色矮星の発見報告からは、褐色矮星の発見例が目立って少ないパラメータ領域 (brown dwarf desert, 褐色矮星欠乏領域)があることが分かっています。
最近はその褐色矮星欠乏領域でもいくつか発見され始めており、この褐色矮星もそのパラメータ領域に入っているということです。
arXiv:1509.05689
Mawet et al. (2015)
Discovery of a low-mass companion around HR3549
(HR 3549周りの低質量の伴星の発見)
概要
HR 3549の周りに低質量の伴星を発見した。この恒星はスペクトル型がA0Vで、WISEの22 μmでの観測でwarm excessが検出されており、デブリ円盤を持つ天体である。
VLTの補償光学を用いた赤外線カメラであるNAOS-CONICAを用いて、LバンドでHR 3549Bを撮像した。
候補天体は2013年1月に初めて検出され、固有運動の観測などから確定したのが2015年1月である。
観測から、主星と伴星の投影された距離はおよそ 80 AU、位置角は 157°であった。
従って、デブリ円盤の内縁である ~ 10 AUよりは十分外側に位置する天体である。
系の年齢の推定から、モデルを用いて質量を推定した結果、15 - 80木星質量を言う値を得た。これは褐色矮星の質量領域である。
今回発見された天体は、主星との大きな質量比を持つ、褐色矮星欠乏領域に発見された例のひとつである。
また、褐色矮星と"warm"なデブリ円盤が同時に存在していることが確認された例であり、恒星未満の質量を持つ伴星の形成メカニズムに対する、興味深い経験的な制約を与えることが出来ると考えられる。
直接撮像で、(おそらくは)褐色矮星である天体が発見されたという報告論文です。
これまでの褐色矮星の発見報告からは、褐色矮星の発見例が目立って少ないパラメータ領域 (brown dwarf desert, 褐色矮星欠乏領域)があることが分かっています。
最近はその褐色矮星欠乏領域でもいくつか発見され始めており、この褐色矮星もそのパラメータ領域に入っているということです。
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