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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1509.05272
Mallonn et al. (2015)
Broad-band spectrophotometry of the hot Jupiter HAT-P-12b from the near-UV to the near-IR
(近紫外から近赤外までを用いた、ホットジュピターHAT-P-12bの広帯域分光測光観測)

概要

ホットジュピターHAT-P-12bの大気を、トランジット時の分光観測を用いて測定した。
主な目的は、大気中での散乱による短波長側での吸収の増加について調べることである。

合計20回のトランジット観測と、過去の8回のトランジット観測を合わせ、0.35 - 1.25 μmの範囲をカバーしている。
観測可能な期間を2期間、それぞれ4ヶ月に渡る観測から、中心星の黒点の影響についても制限を与えた。

観測の結果、HAT-P-12bの透過スペクトルからは、レイリー散乱によるスロープの存在は否定的。
雲なしの大気モデルに近い、フラットなスペクトルを得た。
このような波長に依存しない吸収は、観測した光度に雲の層が存在することによると考えられる。

また、トランジットのパラメータも再解析を行った。
トランジット時刻変動の解析から、発見されていない別の天体を示すシグナルは得られなかった。

中心星は穏やかで、最大 1%の非周期的な変動が見られた。
中心星の自転による変動は、高精度では検出できなかった。

議論

HAT-P-12bの透過スペクトル

観測結果を、以下の3つの大気モデルと比較した。
・Fortney et al. (2010)の雲無し大気モデル
・レイリー散乱によるスロープが見られる、ヘイズ層を考慮したモデル。HD 189733bのスペクトルと類似のもの(Lecavelier des Etangs et al. 2008)
・雲の層があり、波長に依存しない吸収を起こしているフラットなスペクトル

観測結果と理論モデルをカイ二乗検定で比較した結果、フラットなスペクトルのモデルと最も良く合い、雲無し大気モデルともやや合うが、レイリー散乱入りのモデルとは合致しなかった。

中心星の変動

中心星の変動の大きさは 1 - 2 mmagであった。
周期は、 ~ 60日、~ 30日のものが見られた。

SuperWASPのデータからは、3 mmagで ~ 65日の変動が見られた。
HATNetのデータからは、4 mmag以上の変動は排除された。

しかし変動の詳細については不明であり、~ 30日、~ 60日の変動が恒星の自転に起因するものかどうかに関しては、更なる観測が必要である。

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