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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1811.00935
Alam et al. (2018)
The HST PanCET Program: Hints of Na I & Evidence of a Cloudy Atmosphere for the Inflated Hot Jupiter WASP-52b
(The HST PanCET Program:膨張したホットジュピター WASP-52b の Na I の兆候と雲の多い大気の証拠)

概要

膨張した半径を持つホットジュピター WASP-52b の可視光から近赤外線の透過スペクトルを観測した.ハッブル宇宙望遠鏡の Space Telescope Imaging Spectrograph (STIS) を用い,合計 3 回のトランジットを観測した,またスピッツァー宇宙望遠鏡の Infrared Array Camera (IRAC) で 3.6, 4.5 µm でのトランジットも観測した.

中心星はやや活発な恒星であるため,All-Sky Automated Survey for Supernovae (ASAS-SN) と Tennessee State University’s Automatic Imaging Telescope (AIT) による地上からの測光モニタリングを用いて,恒星活動による影響をトランジット光度曲線に対して補正した.結果的に,トランジット深さを 90 ppm の精度で測定した.

大気モデルと比較したところ,雲の多いスペクトルと整合的であり,また惑星大気中のナトリウムの兆候が 2.3 σ の信頼度で検出された.しかし最も狭いスペクトルチャンネルでも,カリウムの吸収の観測可能な兆候は検出されなかった.

この惑星の可視光の透過スペクトルは,よく研究された膨張ホットジュピター HAT-P-1b と類似している.HAT-P-1b は,表面重力,平衡温度,質量,半径と恒星の輻射レベルが WASP-52b と類似している.しかし長波長では,WASP-52b と HAT-P-1b のベストフィットモデルは大きく異なる特性を予測し,これは ~ 1 µm より長波長での観測によって確認可能だろう.共通の大気特性と類似した系のパラメータを持った惑星の同定は,ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡を用いた今後の大気の比較研究のために有用である.

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