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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1901.01643
Huber et al. (2019)
A Hot Saturn Orbiting An Oscillating Late Subgiant Discovered by TESS
(TESS で発見された脈動する晩期準巨星を公転するホットサターン)

概要

新しい系外惑星 TOI-197.01 の発見について報告する,これは,中心星の星震学が可能な系としては初めて Transiting Exoplanet Survey Satellite (TESS) によって同定されたトランジット惑星である.

中心星の TOI-197 (HIP116158) は V = 8.2 の明るい恒星で,分光学的には準巨星に分類される.この恒星は平均周波数およそ 430 µHz で振動し,混合モデルの明確な兆候を示す.振動の振幅は,ケプラーと比較して赤い波長の TESS のバンドパスでは小さいことが確認され,TESS の 2 分間スパンでの観測で,数千の太陽に類似した振動を示す恒星を観測できるという期待を支持する結果となった.

星震学モデリングから,中心星の半径と質量と年齢の精密な推定値が得られた.また,赤色巨星分枝から進化し始めた段階であることが判明した.

星震学で得られた結果をトランジットモデリングと視線速度観測と組み合わせることで,検出された惑星はホットサターンであることを示した.惑星の半径は 9.17 地球半径,輻射は地球の 343 倍であった.質量は 60.5 地球質量と中間的である,また密度は 0.431 g cm-3 である.

この惑星の特性より,サブサターン (4 - 8 地球半径) で見られている中心星の金属量と惑星質量の相関は,惑星半径が大きい領域までは続いていないことを示す.そのためサブサターンと木星の間の遷移領域にいる惑星が示す密度は,比較的狭い範囲に収まる.

この惑星の密度は 15% の精度で測定されており,これまでに最もよく特徴付けられた土星サイズの惑星である.進化した恒星周りの既知のトランジット惑星の少ない個数を補強し,また TESS の系外惑星とその中心星を星震学を用いて特徴付けする能力を示す結果である.

パラメータ

TOI-197
別名:HIP116158
等級:V=8.15
光度:5.15 太陽光度
有効温度:5080 K
金属量:[Fe/H] = -0.08
質量:1.212 太陽質量
半径:2.943 太陽半径
年齢:49 億歳
TOI-197.01
軌道周期:14.2767 日
軌道離心率:0.115
軌道長半径:0.1228 AU
半径:9.17 地球半径 (0.836 木星半径)
質量:60.5 地球質量 (0.190 木星質量)
密度:0.431 g cm-3

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