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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1509.07750
Neveu-VanMalle et al. (2015)
Hot Jupiters with relatives: discovery of additional planets in orbit around WASP-41 and WASP-47
(親類のいるホットジュピター:WASP-41とWASP-47における追加の惑星発見)

概要

WASP-41, WASP-47において、視線速度法によって2つの追加の惑星を発見した。

WASP-41cは最小質量 (m sini)が 3.18木星質量、軌道離心率が 0.29、軌道周期が 421日の惑星である。
WASP-47cは最小質量が 1.24木星質量、軌道離心率が 0.13、軌道周期が 572日の惑星である。
他のホットジュピターを持つ多くの系とは異なり、この2つの系は ~ 1 AUあたりに長周期の惑星を持つ系である。

WASP-41は比較的若く、活発な彩層活動を持つ恒星である。
惑星による視線速度のシグナルと、恒星の磁気的活動サイクルによるシグナルを識別するために、Hαの輝線観測を利用した。
その結果、この手法は恒星の活動パターンや磁気的活動サイクルを検出するのに適している事が判明した。

また、WASP-41b (ホットジュピター)のトランジット時のロシター効果の検出も行った。
ロシター効果から、WASP-41bの軌道は恒星の赤道面からずれている可能性が示唆されるが、ずれていない軌道である可能性の排除は出来なかった。

WASP-47では最近、これらの他にトランジットする2つのスーパーアースが発見されている(Becker et al. 2015)
このような系は他に例がなく、惑星の軌道移動の研究に関して重要であると考えられる。
(※参考記事
天文・宇宙物理関連メモ vol. 45 Becker et al. (2015) ホットジュピター近傍での惑星検出)

Becker et al. (2015)で発見された 2つのスーパーアースについて、9日周期の惑星を視線速度から探索したが、この惑星による視線速度の振幅は CORALIEの検出限界以下であるため検出はできなかった。
また、WASP-47は自転軸と惑星の公転軸のずれは小さいという報告がある(Sanchis-Ojeda et al. 2015)。
(※参考記事
天文・宇宙物理関連メモ vol.73 Sanchis-Ojeda et al. (2015) コンパクト複数惑星系内のホットジュピターの傾斜角測定)

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