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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1902.07950
Wisłocka et al. (2019)
Comparative analysis of the influence of Sgr A* and nearby active galactic nuclei on the mass loss of known exoplanets
(既知の系外惑星の質量散逸におけるいて座A* と近傍の活動銀河核の影響の比較解析)

概要

銀河中心の駆動源によって引き起こされる可能性のある系外惑星大気の質量放出についての研究を行った.

ここでは,系外惑星大気が活動銀河核段階にある超大質量ブラックホールからの放射を受けて流出する過程の知識を改善することを目的とした.よく知られているエネルギー律速の質量放出モデルに,活動銀河核からの放射を含んだモデルを使用した.

惑星大気の加熱に使われる入射エネルギーの割合として ε というパラメータを設定した,この ε の範囲は 0 から 1 までの間の定数とし、活動銀河核からのフラックス FXUV 依存のモデルで検証を行った.

54 個の系外惑星 (そのうち 16 個は銀河バルジに近く,38 個は地球型惑星) について大気散逸を計算した.XUV の放射は,銀河系中心の超大質量ブラックホールであるいて座A* からの放射と,スローンデジタルスカイサーベイデータベースの z < 0.5 の 33350 個の活動銀河核を用いて生成した 107220 個の活動銀河核のセットを使用した.

その結果,銀河バルジ中にある惑星は,いて座A* が活動銀河核の段階にいる間に最大で数地球質量の大気を失うことが分かった,一方で,いて座A* から 7 kpc 以上離れた安全な距離にある地球型惑星は,その一生の間に大気の侵食が進行しないことも判明した
また銀河系の地球型惑星は,z=0.5 までの距離にある活動銀河核からの累積極端紫外線フラックスにさらされた結果として,5000 万年の間に最大で火星大気の 15 倍の量の大気を失う.
上記のどちらのケースでも,ε の誤った選択で質量放出は大きく過大評価されることを見出した.

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